医師に聞いた、女性ホルモンを味方にするダイエット法。やせやすい時期は?

MYLOHAS / 2019年10月10日 12時0分

ダイエット

男性と女性のダイエットが、同じでよいはずはありません。なぜなら、女性は「生理周期」によって心身の状態が大きく変わるから。

食事と女性ホルモンの関係にくわしい、婦人科医で成城松村クリニックの院長 松村圭子先生に、生理周期を生かしたダイエット方法についてうかがいました。

女性には「やせやすいタイミング」がある

ダイエット中の女性

「ダイエットを始めるなら月経後」と話すのは、成城松村クリニック院長の松村圭子先生。

そこにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という、2つの女性ホルモンの働きが関係しています。

松村先生 :

美のホルモンといわれるエストロゲンは、月経の終わる頃から分泌量が上昇していきます。髪や肌にツヤをもたらすだけでなく、じつは内臓脂肪をためないように働いてくれるホルモンでもあり、体の代謝をアップしてくれます。

月経後には気持ちも前向きになるので、ダイエットのがんばりも効きやすい。まさに“やせやすいタイミング”です。

いっぽうプロゲステロンは、子宮内膜をふかふかにして、受精卵が着床しやすいようにするホルモンです。月経前に分泌が高まりますが、栄養分や水分をためこもうとするので、むくみやすくなり体重も増えがちに。

この期間だけで2~3キロ増える人もいるくらいです。PMSによりイライラしやすい時期なので、無理なダイエットはストレスの上乗せになってしまう。月経前と、エストロゲンの分泌が少ない月経中は“やせにくいタイミング”といえるでしょう。

「月経前~月経中は無理をせず、月経後にがんばる」ようにするとダイエットのリズムを作りやすいと松村先生。ホルモンと上手につきあうことが、女性のダイエット成功のカギなのです。

生理周期を生かしたダイエットカレンダー

カレンダー

一般的な生理周期は28日間とされ、7日間ごとに心身の状態が変化します。生理周期にあわせたダイエットの心構えを、松村先生に教えていただきました。

1.月経後(月経開始から8~14日目)
「やせやすいタイミング」。エストロゲン上昇により代謝がアップし、精神的にも前向きになるためダイエットのがんばり時です。月経前の食べ過ぎが気になる人は、ここでその分を取り戻しましょう。

2.排卵後(15~21日目)
ニュートラルな時期。月経後の勢いを生かしてダイエットを継続しましょう。早い人はこの時期からPMSの症状が出始めるため、心身の変化に気をつけて調整を。

3.月経前(22~28日目)
PMSまっただなかの「やせにくいタイミング」。プロゲステロン上昇によりむくみ、便秘、体重の増加、体温の上昇(ほてり)といった体の変化が起きます。気分が憂うつになりやすく、ストレス解消のために過食やスイーツに走りがち。無理せずに現状維持を心がけて。

4.月経期(1~7日目)
プロゲステロンの減少により基礎体温が下がり、体が冷え血行が悪くなります。そのため、肌も乾燥しがちに。月経前は便秘だったのに生理とともに下痢気味になったり、生理の出血により貧血になったりすることもあります。心身ともにブルーな時期なので、無理をしないのがいちばん。体を温めることを大切にして、ダイエットは小休止しましょう。

女性ホルモンの波を知ることが大切

ダイエット中の女性

こうして見ていくと、エストロゲンが美容やダイエットにうれしいホルモンである一方で、プロゲステロンはちょっと困った存在のように感じられるかもしれません。

松村先生 :

でも、エストロゲンは過剰になると、乳がんや子宮体がんの原因になり、プロゲステロンにはそれを抑制する働きがあります。2つのホルモンがバランスよく分泌されることで、心身の健康と美が保たれるわけです。

大切なのは、女性ホルモンに翻弄されるのではなく、波や特徴を知ってうまく付き合っていくこと。逆にいうと、女性はダイエットを同じペースで行うのは難しいということなんです。生理周期に応じた、緩急をつけたダイエットが必要です。

婦人科医の松村圭子先生に聞く、生理周期を生かしたダイエットの組み立て方。次回はより具体的に、生理周期にあわせた食事のポイントや、体のリズムを自分で把握する方法を教えていただきます。

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松村圭子(まつむらけいこ)先生
1969年生まれ。広島大学医学部卒業。広島大学産婦人科学教室入局後、2010年に成城松村クリニックを開業。「女性にとって身近で気兼ねなく相談できる生涯のかかりつけクリニック」をモットーに、婦人科診療とエイジングケアの最先端治療を行う。『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)、『40代からの「女性ホルモン力」を高める簡単ごはん』(GEIBUN MOOKS)など著書も多数。

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