ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018 第1回 独自の低消費電力かつ長距離伝播可能なLPWAで存在感を示すソニー

マイナビニュース / 2018年5月28日 8時1分

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ソニーは、2018年5月23日から25日かけて東京ビッグサイトにて開催された無線通信技術の研究開発に焦点を当てた国内最大級の専門イベント「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018(WTP2018)」において、独自開発の遠距離や高速移動中でも安定して通信が可能なLPWAネットワーク技術の紹介を行なっていた。

同技術そのものは2017年に発表されたもので、光ディスクに使われている誤り訂正などのデジタル信号処理技術や、テレビチューナーなどに搭載される高周波アナログ回路技術、低消費電力LSI回路技術などといった回路技術のほか、時間軸上で分散して計4回のデータを送信し、受信機で合成することで長距離伝播による電波減衰や都市部での反射・回折による電波減衰といったことが起こる環境であっても高感度の受信を可能とする信号処理技術などを採用している。

また、送信モジュールと受信機には、GNSS(GPS)同期のためのLSIを搭載。GPS対応エリアにおいては送信側と受信側の両方でGPS衛星から得られる高精度な時刻情報を受信し、送信・受信の周波数とタイミングを補正することで、通信の信頼性を向上させることを可能としている。

すでに全国で20ほどの同LPWAを活用した実証実験が実施(一部予定含む)されているほか、同社による実証実験なども進められているとのことで、例えば有楽町・日比谷・大手町といった東京のオフィスビル群を送信機を持って歩いている状況から、大崎の拠点(25階建てのソニーシティ大崎。地上高約140m)の受信局に送信した通信実験では、1分間隔の送信(実施時間帯10:00-11:00で、受信率100%を達成したとする。ここで重要なのは、Wi-SUNなどのほかの同周波数帯の無線システムの電波が飛び交っている状況にありながら、高い受信率を達成できたという点で、同社の技術力の高さを示すものとなる。

なお、送信モジュールは、低消費電力GNSSチップを内蔵したスマートモジュールで提供され、PoC用試作モジュールもすでにできあがっているほか、量産モジュールについても、エンジニアリングサンプルを近々提供できる見通しだとしている。
(小林行雄)

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