山田祥平のニュース羅針盤 第173回 ドコモ新料金プランは「最初の一歩」かもしれない

マイナビニュース / 2019年4月23日 6時0分

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ドコモが新料金プランを発表した。各方面でさまざまな試算が行われていて、ちっとも安くなっていないといった声も聞こえてくる。確かに“毎月1GB以下のデータ通信をする家族3人が4割安くなる”といわれてもピンとこないというのがユーザー側の本音だ。世の中の大勢としてはそうなのだとドコモは言いたいようだが、どうにも納得がいかないというのが世論でもある。

○新料金は「パケット増量でお値段据え置き」

今回の新プランは、個人的な見解としては「パケット増量でお値段据え置き」といったイメージだ。そして、いかに月々サポートによって見かけの通信料金が低く抑えられていたのかを痛感する。新料金プランを契約すると、月々サポートやdocomo withの特典が打ち切られるので、契約中の月々サポートが満期を迎えてからの契約変更が現実的だ。

通信と端末の料金を分離するなら、今までの月々サポートを途中で打ち切ってしまうのは本来おかしいという考え方もあると思うのだが、どうもそうではないらしい。さらには、25年以上もドコモを使っているのに、そのことによる料金割り引きも打ち切りに近い。年に1度、3000p相当のdポイントプレゼントなんてのはあんまりだとも思う。
○端末の割り引きが継続する可能性も

記者会見での気になる発言としては、「(端末料金と通信料金の完全分離を)したといっても、高価な端末をそのまま買ってくださいとは言えないので、なんらかの割り引き施策は考えるつもりでいる」と吉澤和弘社長が話していることだ。

つまり、これまで通信料金と端末料金がセットで合算されていたものが、分離されて、見かけの通信料金が高くなったとしても、なんらかの方法で端末をこれまでと同等、あるいはそれ以下の金額で入手できる手段が用意されそうな雰囲気だ。

そういう意味では、この料金プランは、料金施策の第一歩であり、まだ完結していない。次に発表される割り引き施策とセットにして考える必要があるということだ。せっかく通信と端末の料金が分離したのに、今度は逆にセットにして考えなければならなくなるわけだが、それでもわかりやすさはある。

○アッと驚く着地策を見たい

例年、ドコモは5月に新端末を発表し、発表後すぐ、あるいは6月あたりに順次、新端末を発売してきた。その発表と同時に、新たな割り引き施策も発表されることになる。

これまでの月々サポートは(機種にもよるが)毎月数千円を24カ月にわたって割り引きくというものだったので、その合計金額は7万円近くになることもあった。仮に12万円の端末を購入しても、7万円が割り引きかれれば5万円だ。だからこそ、24カ月ごとに機種を変更するほうがお得感はあったし、それで新しい端末が流通しやすくもなっていた。

これからはそれがなくなるはずなのだが、ドコモはそういうわけにもいかないといっているわけで、どんな魔法で割り引きを適用するのかに注目したい。

今回、ドコモが料金プランとして発表したのはごくごく普通のユーザーへの配慮にすぎず、毎年新しいハイエンド端末に入れ替え、多くのパケットを消費するヘビーなパワーユーザーへの配慮は、新しい端末割り引きプランにあるのではないだろうか。そして、そこに長期ユーザーへの特典が盛り込まれる期待もある。

つまり、今までの月々サポートが端末割り引きといいながら、通信料金と相殺されていたのを、通信料金の積算が、用途限定のdポイントに換算され、それが端末の割り引きに使われるようなイメージだ。当局と私企業のばかしあいのようなことにもなりかねないが、結果としてユーザーのトータル負担が変わらないようなところに着地する。この野次馬的な希望的観測を裏切るような、アッと驚く施策を、5月にぜひ披露してほしい。このままでは誰も幸せになれない。
(山田祥平)

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