30代・40代の消費スタイル、金銭感覚の最新事情

マイナビニュース / 2019年6月24日 8時10分

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昭和の時代に比べればずいぶん変わってきましたが、日本では“人前でお金のことを話したくない”という考え方が古くからあり、いまでも共働き夫婦はパートナーの収入や資産を知らないという人も珍しくありません。とはいえ、みんなはどのくらい貯めているの? お小遣いはいくら? といったことは気になるもの。そんな聞きたいことに応えてくれるのが統計データです。

SMBCコンシューマーファイナンスが毎年行っている『30代・40代の金銭感覚についての意識調査』は設問にオリジナリティがあり、興味深いデータがいっぱい。今回は2019年版調査の中から貯蓄事情や消費意識を中心に紹介しましょう。
○やっぱり気になるお小遣い事情と貯蓄額

毎月自由に使えるお金は多くの人が想像する通り、

未婚者>子どものいない既婚者>子どものいる既婚者

の順で少なくなります。同じ家族構成ならば年代が上がるにつれて金額は増えますが、全体の平均額は年代が上がると金額が下がるという厳しい結果。年代が上がって収入が増えても子どもの成長などに伴い支出が増え、小遣いは増えないというのが現実のよう。独身時代は貯めどきといわれますが、やはりシングルで自由にお金が使えるからと油断せず20代のうちからきちんと貯めておくことが必要のようです。

貯蓄額はどんな調査でも差が大きく、平均で語るのが難しい設問です。今回の調査でも貯蓄できていない人が23.1%もいるのに対し、1000万円超は9.8%。もちろん30~40代はライフイベントが多く、住宅や車の購入など大きな支出の直後で貯蓄額が一気に減ってしまった人もいるでしょう。ただ、200万円以下が68.2%というのは少し心配な結果。どんな状況でも、半年~1年分程度の生活費は預金で確保しておきたいものです。

若いときから老後のことを心配する人が増えていますが、リタイアまでにいくら貯蓄があれば安心できるかという金額についても調査しています。具体的に見ていくと、全体では「500万円超~1000万円以下」が最も多く18.1%ですが、「3000万円超~5000万円以下」(16.8%)、「2000万円超~3000万円以下」「5000万円超~1億円以下」(同率で15.4%)も回答を集め平均では5214万円となりました。

興味深いのは年代別の結果。年代が上がるにつれて金額は高くなり、20代と40代の差は1447万円。老後が身近になってくると、不安が大きくなることの表れでしょうか。

○消費は「無理をせず、買える範囲」。しかし、半数以上は自分にお金をかける

若い世代ほど「多少無理しても、良いものにお金をかけたい」という傾向が強く、30代・40代になると「無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい」という“身の丈消費”を選択する人が増えるようです。

商品やサービスを購入する際の考え方についても「自分の趣味嗜好」「友人とのつながり」「SNS映え」の3項目で、いずれも年代が上がるにつれて「非常にそう思う」「ややそう思う」人は減っていきます。少し寂しいことですが、年代が上がると自由に使えるお金が少なくなることもあって現実的になり“こだわり消費”は物理的に難しいのかもしれません。

「自己投資(スキルアップのための勉強や資格取得)」や「自分磨き(美容やファッションなどの外見磨)」にお金をかけたいと考える人は全体で半数以上。男女別でみると「自己投資」は男性50.2%、女性54.2%、「自分磨き」は男性41%、女性64.6%といずれも女性の方が多くなっています。

ところが、かけている金額を見ると下図のように「自己投資」は圧倒的に男性の方が高く「自分磨き」でも男女に大きな違いはありません。男性は、意識の高い人とそうでない人の差が大きいといえそうです。

自分にかけるお金同様、男女のお金の使い方の差が表れたのが下図のイベントへのお金のかけ方。パートナーとの旅行や記念日のディナーにかけてもいいと思う金額を聞いたところ、旅行は約2割、記念日ディナーは約3割も女性の方が低い回答。結婚すると女性は堅実になることを象徴しているのかもしれません。

○フラリーマン夫やワンオペ妻は苦しい家計の原因?!

働き方改革の推進で退社時間が早くなったといわれる昨今。だったら早く帰宅すればいいのですが、まっすぐ帰宅せずブラブラ寄り道をしながら帰る人も多いといいます。調査の結果では男性の54.1%が、帰宅前に寄り道をしているとの結果。寄り道をすれば必然的にお金を使う機会も増え、下図のように平均額は月1万1460円です。

寄り道をする余裕ができた夫に対し、家事・育児が妻に集中している家庭はまだまだ多く、妻の76%は自分に集中していると答えています。家事や育児の負担を軽くするための出費額(お弁当・お惣菜の利用、家事代行サービスの利用、一時保育の利用など)を聞いたところ、利用している人は66.1%、ひと月当たりの平均金額は6441円ということがわかりました。

この結果を見ると、夫が寄り道をせずに帰宅をして家事や育児を手伝うだけで節約につながりそう。コミュニケーションがいい家庭の方がお金を貯められるといいますが、その理由はこんなところにも表れているのかもしれません。

※文中のデータはいずれも「SMBCコンシューマーファイナンス調べ」
(回遊舎)

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