棋王戦挑戦者決定トーナメントが開幕

マイナビニュース / 2019年6月24日 11時0分

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渡辺明棋王への挑戦権を争う第45期棋王戦挑戦者決定トーナメントがスタートしています。

トーナメントには8人の予選通過者とシード棋士(前期ベスト4、タイトル保持者、順位戦B級1組以上、永世称号保持者)合わせて30数人が参加します。シード棋士の人数が変動するため全体の人数も期によって違いがあり、今期は33人ですが前期は1人多い34人で争われました。
○今期挑戦権は誰の手に?

ベスト4以上は「2敗失格システム」が採用されていて、本トーナメントの準決勝、決勝で敗れた棋士は敗者復活戦に回ります。挑戦者決定戦は本トーナメントと復活戦の勝ち上がり者の間で行われ、本トーナメント勝ち上がり者は1勝で挑戦権を獲得できるのに対し、復活戦勝ち上がり者は2連勝が必要となります。

今期のトーナメントは予選通過者2人がいまだ確定していませんが、本戦はすでに4局指され、谷川浩司九段、屋敷伸之九段、山崎隆之八段、松尾歩八段が2回戦に進んでいます。

四分割して左からヤマを見てゆきましょう。一番左のヤマは豊島将之名人(王位、棋聖)を含む8人。前期ベスト4によるシード者はタイトルホルダーへの復帰を目指す佐藤天彦九段です。2018年10月にプロ入りした本田奎四段は公式戦通算成績が13勝3敗[0.8125]と活躍中。予選で永瀬拓矢叡王、増田康宏六段を倒して本戦入りしたルーキーの戦いぶりにも注目です。

次のヤマには関西の若きタイトルホルダー・斎藤慎太郎王座の名前。先日開幕した順位戦B級1組の1回戦が抜け番(13人リーグのため1回ずつ来る休み番)だったこともあり今期対局数はわずか1局、調子はうかがい知れませんが、対局の増える夏に向けギアを上げてくることでしょう。初戦(2回戦)の相手は棋王獲得2期の佐藤康光九段。これに勝つと獲得3期の久保利明九段と当たる可能性があります。2013年度、第39期の挑戦者・三浦弘行九段も要チェックの存在です。

3番目のヤマは唯一現役タイトルホルダーのいないヤマですが、実は一番味わい深いヤマなのではないか、と思えてくるほど見どころが満載です。何といっても通算タイトル獲得数100期まであと1期に迫る羽生善治九段の名前が。初戦の相手は杉本昌隆八段です。1回戦で勝利を収めた谷川浩司九段の次なる相手は高勝率を誇る若手・佐々木大地五段で、反対側にはその師匠である深浦康市九段の名前もあります。この棋戦で特に力を発揮し2期連続でベスト4入り、3回戦からの登場となる関東の若手・黒沢怜生五段は、今期も大暴れの予感がします。

一番右のヤマには前期挑戦者・広瀬章人竜王が入りました。渡辺棋王に借りを返すため、まずは挑戦権獲得を目指します。第60期王位戦挑戦者決定戦で羽生九段を破り、7月3、4日からの七番勝負に登場する木村一基九段や、本棋戦予選決勝で藤井聡太七段を破り本戦入りした都成竜馬五段の勝ち上がりは? 2回戦、高見泰地七段vs大橋貴洸四段戦の勝負のゆくえは? 興味の尽きないところです。

例年、挑戦者決定二番勝負が12月中旬から行われ、翌年2月からタイトル戦五番勝負がスタートします。
(将棋情報局)

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