さよならマイピープル…Windows 10 20H1以降で廃止 - 阿久津良和のWindows Weekly Report

マイナビニュース / 2019年11月17日 16時0分

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既報の通りNovember 2019 Updateがリリースされ、筆者も各PC環境をWindows 10 バージョン1909に更新したが、「Windows 10 Features that have been removed」に目を通すと、失念していたバージョン1909の変更点に気付かされる。同サイトで言及しているバージョン1909関連は、「タスクバー設定のローミング」「PNRP(ピア名前解決プロトコル)API」の2点。前者はバージョン1903で開発終了を表明しており、バージョン1909で本格的に取り除かれた。後者はバージョン1809でPNPR自体を削除しているため、関連するAPIの削除に至っている。

バージョン1909以降のWindows 10で開発終了が決まっているリストは、「Windows 10 features we're no longer developing」で確認可能。この中で衝撃的というか当然というか悩ましいのが、マイピープルと関連シェル機能である。

バージョン1709(Fall Creators Update)で鳴り物入りで導入された上記の機能は、連絡頻度が高いユーザーをタスクバーにピン留めすることで、コミュニケーションをスムーズに始めるという目的があった。だが、エコシステムは広まらず、マイピープルに対応するアプリが増えていないどころか、Microsoft自身も多数のアプリをマイピープルに対応させていない。残念ながら、マイピープルを利用するユーザーは多くないことをテレメトリーデータなどから知ったMicrosoftは、開発停止を判断したようだ。

そのほかエンドユーザーに影響を与える変更点としては、日本語に代表される東アジア文字の入力を可能にする、TSF1とTSF2のIME廃止が目に付く(TSF:Text Services Framework)。Microsoftの説明によれば、「TSF3 IMEに置き換えられる予定」とのこと。TSF3自体の実装は数年前から行われてきており、今回の移行に至ったのだろう。個人的には、マイクロソフト ディベロップメントが担っている新MS-IMEの開発が加速することに期待したい。

なお、エンジニア関連であれば、「Hyper-V vSwitch on LBFO」も影響する可能性がある。Hyper-V仮想スイッチでフェイルオーバー環境を構築する「LBFO(Load Balancing and Failover)」は、Windows Server 2012から実装しているが、この部分をWindows Server 2016から実装する「SET(Switch Embedded Teaming)」に置き換えるというものだ。また、デバイス上のローミングデータにアクセスできる「PSR(Package State Roaming)」も廃止予定。MicrosoftはAzure App Serviceの利用を推奨している。

阿久津良和(Cactus)
(阿久津良和)

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