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ハイブリッドクラウド環境でビジネスを加速させるDXの新常識 第3回 デジタルスキル不足解消とビジネスプロセスの最適化を実現する自動化の真価

マイナビニュース / 2021年9月16日 9時0分

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画像提供:マイナビニュース

深刻化する人材不足とデジタルスキル不足

現在、多くの企業が「ハイブリッド・マルチクラウド環境の重要性は理解しつつも、実際に最新技術を取り入れるためのシステムを整備できる担当者がいない、求めるスキルに合う人材がいない」とIT人材の確保を急いでいます。今回はデジタルスキル不足の解消に向け、企業が見直すべきテクノロジーとして、自動化の真価を考えます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の成功や、ビジネストランスフォーメーション(BX)の実現を目指す上で、多くの企業でIT人材の確保は急務であり、新時代のビジネス戦略に不可欠な要素です。日本を含むアジア太平洋地域全体で高まる需要に反し、デジタルスキルの不足は、ビジネスの変革と成長を目指す企業にとって深刻な課題となっています。

経済産業省によると、日本のIT人材は2030年には最大約79万人不足すると試算されています。既存システムの見直しやDXを実現しようにも、人手が足りなければ進みません。DXの遅れにより、2025年には最大で年間12兆円の経済損失が発生する可能性があると予測されています。

IDC Japanの2020年国内クラウド需要調査によると、国内企業では複数のクラウドを利用することが一般化している一方で、複数のクラウドを統合的に管理している企業は約20%にとどまっており、クラウドのサイロ化が進んでいます。

今後、プライベートクラウドにおいて、クラウドベンダーや基盤技術を減少させるとの回答も多く、その理由の1つとして「社内要員やスキルの不足」が挙げられています。国内企業によるクラウドの利用/導入後の評価は良いものの、デジタルスキルの不足によってクラウドを使いこなせていないと考える企業も多いようです。
IT人材の確保とともに考えるべきは、自動化ツールの活用

新型コロナウイルス感染症の影響から多くの国で今後も海外渡航が厳しく制限され、海外からの人材確保も難しい中、企業の競争力を維持して事業継続性を確保しながら「デジタルスキルの不足」に対応するため、新たなテクノロジーとして自動化ツールが注目を集めています。

自動化ツールはかつて、人から仕事を奪うものとしてネガティブに捉えられることもありましたが、現在では、よりオンデマンドなIT-as-a-Serviceモデルへの移行手段として導入が進んでいます。

実際に、Nutanixのグローバル調査「Nutanix Enterprise Cloud Index 2020」では、パンデミックの影響を踏まえ、今後12~18か月で優先して取るべき行動として、回答者の31%が「自動化ツールの導入」と回答しています。

シンプルなステップバイステップのユーザーインターフェースの導入や、データベースライフサイクルの管理、クラウドワークロードの導入などにより、人による作業や労力を減らし、適所にデジタルスキルを活用できるよう人的リソースを解放することで、より高い利益が見込まれる業務へリソースを集中させることが可能になります。
世界で進む、ロボットの導入による自動化

世界的に自動化ツールの導入が進んでいますが、特にアジア太平洋地域での導入が加速しています。国際ロボット連盟によると、シンガポールは世界で最も自動化が進んでいる国であり、従業員1万人当たり918台のロボットが稼働しています。第2位が韓国(868台/1万人)、第3位が日本(364台/1万人)となっています。

一方、IDCによると、インドでは約半数の企業が2024年までにロボティックプロセスオートメーション(RPA)を導入すると予測されています。

例えば、インドのRBL銀行ではルーティン的なIT業務を自動化することにより、人的リソースを確保し、他の事業分野に充てることで、拡大する顧客ニーズに対応しています。これにより、データベース管理者の負担は軽減され、新たなビジネスチャンスに迅速に対応できるようになり、新規顧客をこれまで以上に獲得していくことで、金融サービス(FSI)市場での競争力を効率的に高めています。

また、5000人以上が勤務するコールセンターのスタッフは、1日あたり合計160時間以上の余剰時間が生まれ、その時間を顧客対応に充てることで、サービスのクロスセルとアップセルを実行できるようになりました。
ビジネス革新を加速するには、新たな方法を模索し続けること

従業員が組織にとって重要なプロジェクトに専念できるようになると、効率性と生産性の向上につながります。また、IT管理者やエンジニアが、よりハイレベルで魅力的な業務に携わることで、自らのスキルを向上できます。ビジネス全体で考えると、経済的なメリットに加えて、従業員の定着率も向上させることができます。

パンデミックに伴う急速な変化の観点から、企業は自社のDX計画を見直しつつ、戦略的なIT投資による、ビジネスの成長方法を検討しています。

2021年、企業に求められるのは旧来の課題に取り組みつつ、ビジネスプロセスを最適化する新たな方法を模索し続けることです。自動化ツールの活用により、効率化を高めるだけでなく、企業のデジタルスキル不足の解消、コストの削減など、企業は長期的なメリットを享受できます。IT環境の自動化はビジネスの成長を左右する重要な要素の1つとなるでしょう。

ジャスティン・ハースト 2012年にNutanixへ入社し、2019年より日本に拠点を置き、アジア初のフィールドCTO (最高技術責任者)として、アジアにおけるデジタル変革を推進。約20年にわたりIT業界に携わり、本社ではテクノロジー担当ディレクターを務め、主要なグローバルアカウントに対して、技術的な方向性を提示する責務を担い、長期的な技術戦略とビジネスの方向性を連携させるため、企業の意思決定者へのコンサルティングも行う。Nutanix入社以前は、仮想化と技術指導を専門とするコンサルタントとして活躍。技術変革について世界各国で提言を行い、技術と企業動向に関するグローバルレベルの見識や戦略的なコンサルの実績はアジアにおけるNutanixのビジネスを再定義し、同地域の主要企業をサポート。最新の技術について世界各国で講演し、Nutanix、Cisco、VMware、EMC、GIACの資格を有している。 この著者の記事一覧はこちら

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