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Windows 11をインストールする方法【Hyper-V編】

マイナビニュース / 2021年9月23日 18時48分

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画像提供:マイナビニュース

●Windows 11をインストールする方法【Hyper-V編】
Windows 11は、マイクロソフトのハイパーバイザー型仮想化ソフト「Hyper-V」で動かすことができる。Windows 11へ移行する前に動作確認をしたり、ホストPCはWindows 10のまま使い続けて、仮想マシンでWindows 11を使ったりといったことが可能だ。本稿では、ISOメージファイルからWindows 11をHyper-Vの仮想マシンにインストールして利用する方法を紹介する。
Windows 11をインストールする条件

Hyper-Vの仮想マシンにWindows 11をインストールして利用するには、少なくとも次の4つの条件をクリアする必要がある。

Hyper-V
Windows 11のライセンス
Microsoftアカウント
Windows Insider Programへの参加

Hyper-VはWindowsのEnterprise、Pro、Educationで利用できる機能だ。コンシューマー向けPCに搭載されることが多いHomeでは使えない。当然、支払いは必要になるがHomeからProへアップグレードする方法もあるので、Hyper-Vを使う場合はProエディションなどの利用を検討しよう。

仮想マシンで実行するとはいえ、Windows 11のライセンスも必要だ。インストールに使うWindows 11 ISOイメージファイルをダウンロードするにはWindows Insider Programへの参加が必要なので、Windows Insider Programへの参加と、当然として前提条件となるMicrosoftアカウントも必要となる。
Windows 11に対応した仮想マシン

Windows 11の動作に必要となるハードウェア要件は次のとおりだ。

Windows 11開発版は当初、仮想マシンではこの条件を緩和していた。しかし、Microsoftは仮想マシンに対しても上記要件を求めるようになった。これまで仮想マシンでWindows 11開発版が実行できていたとしても、あるタイミングで次のように要件を満たしていないとしてWindows Updateが実行できなくなったと思う。

Hyper-Vは仮想マシンとして「第1世代」と「第2世代」を提供している。Windows 11のハードウェア要件を満たせるのは「第2世代」だ。第1世代で仮想マシンを作成した場合には使い続けることはできない。第1世代を第2世代へマイグレーションすることも基本的にはできないので、第1世代で使っていた場合は仮想マシンを新しく作ってインストールする必要がある。また、第2世代で作った場合であっても、仮想マシンの設定の変更が必要だ。

Windows 11のISOイメージファイルをダウンロード

Windows 11のISOイメージファイルをダウンロードする。Microsoftアカウントを持っていない場合は、「Microsoft アカウント」からアカウントを作成したのち、Windows Insider Programへ参加する。

Windows Insider Programへの参加は、設定アプリケーションから「更新とセキュリティ」→「Windows Insider Program」→「開始する」を選択して参加する。参加したら、次のページにアクセスしてダウンロードを開始する。

Windows Insider Programへ参加したら、「Windows Insider Preview Downloads」でMicrosoftアカウントでサインインしたのち、Windows 11 ISOイメージファイルのダウンロードを行う。

ダウンロード対象がいくつか表示されると思う。次のスクリーンショットでは、以下の候補が表示されている。

Windows 11 Insider Preview (Dev Channel)
Windows 11 Insider Preview (Beta Channel)
Windows 11 Insider Preview Enterprise (Dev Channel)
Windows 11 Insider Preview Enterprise (Beta Channel)

Devは開発版であり時に不安定、Betaは比較的安定している。積極的に新しい機能を試すならDevを、より安定した状態を試すならBetaを選択すればよい。安定版があるならそれを選べばよいだろう。

言語として「Japanese」を選択し、「64-bit Download」を選択すればダウンロードが開始される。


仮想マシンを作成する

Windows 11を実行する仮想マシンを作成する。メニューから「新規」を選択し、「仮想マシンの新規作成ウィザード」を起動する。

重要なのは次の選択だ。仮想マシンの世代を選択する画面がやってくるので、ここで「第2世代」を選択する。第1世代ではWindows 11を利用できない。

メモリは4GB以上を設定する。

ネットワークの構成では「Default Switch」を選択する。

インストールオプションの画面になったら、インストール方法として、「ブートイメージファイルからオペレーティングシステムをインストールする」を選択し、ダウンロードしたWindows 11のISOイメージファイルを指定する。

仮想マシン作成を実行する前に、世代が「第2世代」になっていること、メモリが4GB以上であること、ネットワークが「Default Switch」であること、オペレーティングシステムにダウンロードしてきたISOイメージファイルが指定されていることを確認し、「完了」ボタンを押す。

仮想マシンの作成が終わったら、起動する前に設定の確認と変更を行う。メニューから「設定」を選択し、設定ダイアログを起動する。まず、ブート順で「DVDドライブ」が最優先になっていることを確かめる。

次に、「セキュリティ」→「暗号化のサポート」をチェックする。最初は「トラステッドプラットフォームモジュールを有効にする」にチェックが入っていない状態になっていると思う。

Windows 11はTPM 2.0をハードウェア要件として求めているので、チェックを付けてこのオプションを有効化する。

これで仮想マシンの準備は完了だ。
Windows 11をインストール

あとは、仮想マシンを起動してWindows 11をインストールすればよい。インストールで戸惑うことはないはずだ。インストール中にMicrosoftアカウントを設定するなど、いくつかの設定を行えれば、そのままWindows 11が起動してくる。

ただし、インストーラを起動する最初の段階は注意が必要だ。そのまま何もしないと「オペレーティングシステムが見つからない」といったメッセージとともにWindows 11のインストーラが起動してこないと思う。これはHyper-V特有の動きだ。仮想マシンを起動したらインストーラが起動するまでキーボードを叩いて何らかの入力を与える必要がある。この処理を行わないと、インストーラは起動してこない。この点だけは注意しよう。


拡張セッションでのサインインを許可

Windows 11はインストールしただけでは基本セッションでのログインのみが許可された状態になっている。この状態では仮想ディスプレイの解像度を変更することができないので、かなり使いにくい。設定を変更して拡張セッションでのサインインが可能になるように変更する。

設定プリケーションを起動して「アカウント」→「サインインオプション」→「追加の設定」→「セキュリティ向上のために、このデバイスではMicrosoftアカウント用にWindows Helloサインインのみを許可する(推奨)」の状態を確認する。最初は次のように「オン」になっていると思う。

この機能をオフへ変更する。

これで拡張セッションでのサインインが可能になる。次のように大きな解像度で使用できる状況になると思う。

アドバンスドユーザー向けセットアップ

ホームディレクトリの名前を自分の好きなものに変更するといったアドバンスドユーザー向けの調整を行いたい場合は、この段階で作業を行っておこう。次の記事を参考にしてもらえればと思う。

Windows 11でホームディレクトリの名前を変える方法 | TECH+

インストール直後は普段行わないような設定や調整を行うよいタイミングだ。このタイミングでWindows 11の中身をよく調べるなどして、自分の使う環境をなるべく把握できるようになっておきたい。
WSL 2向けセットアップ

Hyper-Vハイパーバイザの仮想マシンでWindows 11を実行する場合、そのままではWSL 2といったHyper-Vの機能を利用する機能を使用することができない。仮想マシンの設定を手動で変更して、「ネスト仮想化」と呼ばれる機能を有効化する必要がある。

Windows 11の仮想マシンを終了したら、管理者権限で次のようなコマンドを実行する。
仮想マシンでネストされた仮想化を有効化するコマンドレット

Set-VMProcessor -VMName '仮想マシン名' -ExposeVirtualizationExtensions $true

指定する仮想マシン名は、仮想マシン作成時に入力した名前だ。

設定が変更されたかどうかは次のコマンドで確認できる。
ネストされた仮想化が有効になっていることを確認する方法

Get-VMProcessor -VMName '*' | ft VMName,ExposeVirtualizationExtensions

設定を変更したら、変更した設定を有効化するためにホストを再起動する。ゲストを再起動するだけではダメで、ホストを一旦再起動しないとこの機能は適切に動作しない。
Windows Updateで最終確認

MicrosoftはWindows 11のサポート要件の厳密化を進めている。たとえWindows 11をインストールできたとしても、どこかのタイミングで「Windows Update」が実行できなくなる可能性がある。まず、Windows Updateを実行してアップデートが可能なのかどうかを調べておこう。

Hyper-Vで第2世代の仮想マシンを作成し、TPMを有効化している限りはハードウェア要件をクリアしているはずだが、どこかのタイミングでWindows Updateができなくなる可能性はある(メモリが足りないとか、プロセッサコア数が足りないとか)。その場合は仮想マシンの設定を見直し、ハードウェア要件をクリアしているかどうかを確認し、再度調整を行ってもらえればと思う。

注意:Windows 11 Pro Insider Preview Build 22454およびWindows 11 Pro Insider Preview Build 22458にて動作を確認。これ以降のアップデートおよびビルドでは動作が変わっている可能性があり注意が必要。
(後藤大地)

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