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鈴木京香、“個性がない”コンプレックスを強みに変え飛躍「逆にチャンスが広がった」

マイナビニュース / 2021年9月26日 12時30分

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画像提供:マイナビニュース

●朝ドラは「学校みたい」 ヒロインから母親役まで
妖艶な役どころや懐が深い母親役、三谷幸喜作品ではコメディエンヌぶりを発揮するなど、多彩な魅力を発揮している女優・鈴木京香。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)では、清原果耶演じるヒロイン・モネこと永浦百音の母・永浦亜哉子役を好演中だ。かつては朝ドラ『君の名は』(91)でヒロインに抜擢されて脚光を浴び、その後も着実にキャリアを積み上げてきた鈴木だが、デビュー当初は「強烈な個性がないのがコンプレックスでした」と明かす。

朝ドラとしては30周年記念作品で、放送期間も1年間だった『君の名は』(91)の撮影時を振り返り、鈴木は「とにかく学校のような感じでした」と懐かしむ。

「オーディションで決まった他の役者さんたちと一緒に、1週間の特訓を受けました。収録前に、いろいろな先生方がお芝居のレクチャーをしてくださり、大学を卒業後、1年4カ月ぐらいNHKという演技の学校に通わせてもらったような感覚でした。今回も『おかえりモネ』で毎日NHKに通っていると、生活のリズムが整うので、そういう意味でもいまだに学校みたいです」

そのレクチャーには大物俳優陣も参加していたそうで、「本当にすごい方たちばかりでしたが、その方たちのお芝居を見たり、台詞のやりとりなどをさせてもらったりしました。当時はまだ自分が置かれた状況もわからず、先輩方から学びたいという一心でした」とがむしゃらだった当時の自分を振り返る。

そして、「本当に当時の自分は何もできていなかったなと思うことが多いです。だからこそ、アドバイスをくださった先輩や、励ましてくれたスタッフのことを思い出したりします。朝ドラでヒロインをやらせてもらい、またこうしてヒロインの母さんとして戻れる機会を与えてもらえたことが、とにかくうれしかったです」と『おかえりモネ』出演の喜びを語った。

そんな鈴木の目には、『おかえりモネ』のヒロインである清原はどう見えているのか。「果耶ちゃんは、主役としてしっかりと現場を引っ張っていってくれています。モネのことを一番理解しているのは当然ながら果耶ちゃんですが、それを的確に表現していて素晴らしいなあと思っています」と賛辞を惜しまない。

「だから待ち時間に何かあったりすると『果耶ちゃんはしっかりしてるね!』と褒めてしまいます。ヒロインの撮影は毎日あって大変だと思いますが、集中して現場にいる彼女の姿を見ると、年齢関係なくすごいなと思います。私自身も刺激をもらえるからとてもありがたいし、充実した時間でもあります」

主演の清原と百音との共通点については「正直なところ、ごまかさないところ」を挙げる。「モネちゃんは、元気で明るいふりをするとか、楽しいふりをするとか、そういうことをしないんです。震災のことがずっと心の中に残っている女の子。自分の芯をしっかり持っていて、周りから影響を受けすぎないところが、モネちゃんと果耶ちゃんはすごく似ていると思います。彼女を見ているとつい、いいなあと思って思わず顔が笑ってしまうんです。きっと果耶ちゃんの一生懸命さに心が打たれるんだと思います」

●「個性的でないからこそ、いろんな役が投げられる」

近作では、業界のタブーに切り込んだ中井貴一との共演作『共演NG』(20)が大いに話題を呼び、このあとも舞台『Home,I'm Darling~愛しのマイホーム~』が控えている鈴木。女優として非常に守備範囲が広い鈴木は、どんな役でも自分色に染め上げてきたが、いつもどんなことを心がけて作品に臨んでいるのか。

「毎回、演じる役が違うので、ただ違う人として演じたいということは、いつも思っていますが、そんなふうに言っていただけるのはとてもうれしいことです。それはきっと、この仕事を始めたばかりの頃に、自分には強烈な個性がないと思っていたからかもしれません。いわゆる得意な球があるピッチャーみたいな感じではいられないと思い、いろんな投げ方をしなきゃいけないと、20代の頃に思いました。でも、個性的でないからこそ、いろんな役が投げられるんだと考えたら、逆にすごくチャンスが広がったような気がします」

そこから鈴木は自分自身を切り替えたそうで「今はいただいた役を、自分には合ってないんじゃないかと、決して考えないようにしています」と言う。

「もちろん、いくらやらせていただきたい役があっても、スケジュール上できなくて、残念だなと思うこともありますが、基本はいただいたタイミングでやるべき役だと思って、どんな役でも物怖じせずにやってみようと常に思っています。私は映画やドラマがずっと好きで、その登場人物が生きてきた軌跡などを想像したりするのが好きなんです。自分に、そういう役の個性を引き寄せたいと常に考えるようになりました」

まさに「鈴木京香は一日にしてならず」で、もともとの謙虚さはもとより、発想の転換や日々の鍛錬により、今の演技派女優のポジションを築き上げたということだ。

ちなみに、朝ドラは『君の名は』、『わろてんか』(17)に続いて『おかえりモネ』が3作目となったが、もしも4回目のオファーが入ったら? と尋ねると「もちろん出たいです」と即答した。

「今度出演させていただけるとしたらおばあちゃん役で出たいですね。『おかえりモネ』で、亜哉子は竹下景子さん演じる雅代さんに憧れるお嫁さんの役だったので、本当にうれしかったです。柔らかいムードを現場に運んで下さる竹下さんは、私自身も憧れていますので、次回はぜひ、おばあちゃん役をやらせてもらえたらうれしいです」

■鈴木京香
1968年5月31日生まれ、宮城県出身。1991年、NHK連続テレビ小説『君の名は』のヒロインに抜擢され一躍脚光を浴びる。その後、『わろてんか』(17)にも出演。そのほか、ドラマの近作は『行列の女神~らーめん才遊記~』(20)、『共演NG』(20)、『死との約束』(21)、『ライオンのおやつ』(21)など。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22)にも出演予定。主な映画出演作は『39 刑法第三十九条』(99)、『竜馬の妻とその夫と愛人』(02)、『血と骨』(04)、『清須会議』(13)など。

(C)NHK
(山崎伸子)

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