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スズキの新型「スペーシアギア」はどう変わった? デザイン担当に聞く!

マイナビニュース / 2024年9月21日 11時30分

――「無骨かわいい」というのはいいフレーズだと思うのですが、考えてみると、デリカミニも無骨かわいいですよね。軽のSUVは、この方向性でいかざるを得ないのかもしれませんね。

中村さん:スズキならではの点としては、「ジムニー」との関連性があります。例えば新型スペーシアギアの丸い目は、現行型ジムニーと同じヘッドランプを使っていたりします。単純にかわいいから丸くしたのではなく、バックグラウンドがあるんです。新型スペーシアギアのメッキを使ったグリルも、先代ジムニーが使っていたパターンを意識しました。このあたりもスズキらしさの表現です。ウインカーも現行型ジムニーと一緒です。

――スズキファミリーの一員ということですね。同じパーツを使うことには、生産コストの面でもいい効果がありそうです。

――メッキブロックが並ぶフロントフェイスについては「ガジェット感を意識した」との説明でした。「アウトドア」と「ガジェット感」が頭の中でうまくつながらないのですが、どういう意図なのでしょう?

中村さん:鉛筆でデザインするとき(イメージスケッチを描くとき)に、「10mile ADVENTURE」を造形に落とし込むうえで少しヒントが欲しくて、デジタルガジェットに注目しました。

アウトドアグッズもデジタル化が進んでいて、例えばランタンも、スマホと連携させて色味を変えられたりするものが登場しています。これも、日常にアウトドア気分を持ち込む要素のひとつです。そういう「気軽さ」を表現するのに、デザインでもガジェット感を追求しました。

そうしたガジェットでよく見受けられるのが「タテ、ヨコ、ナナメの多角形デザイン」と「スッキリとした面質」です。それらの要素をデザインに落とし込みました。

今回のスペーシアギアは電動パーキングブレーキや先進的な運転支援システム(ADAS)が付いていますし、「スズキコネクト」を使ってスマホと連携させることもできます。そういう意味でも、デジタルガジェットというのはいいテーマかなと思いました。

――なるほど。スケッチを見ていると、正面から見ると台形といいますか、フェンダーが張り出していて、いかにもSUVっぽいスタイルですね。ただ、軽自動車は当然ながら規格に合った車体の大きさに抑えなければならないので、SUVテイストにするのは大変だと思います。例えばフェンダーを張り出させるとか、わかりやすいデザイン上の工夫はできないわけですから。

中村さん:見せ方には工夫しています。例えばフロントバンパーの前に斜めの線を入れてタイヤ、フェンダーの存在感を強調したり、リアバンパーのパーツが分かれているところで下の部分を少し外側に出したりなど、小さな工夫の積み上げなんです。

――なんだか、涙ぐましいような気もするお話ですね(笑)。

中村さん:(笑)。そこが、スズキの長けているところでもあると思っています。
(藤田真吾)



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