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DXの本質とは何か

マイナビニュース / 2024年9月27日 10時0分

このように仕事を広く捉えると、登録した記念日にリマインダーを送る、前回送った花をお客様に伝えるなど、生花店においてDXでできることはたくさんあります。目の前の仕事だけを見るとDXと無関係に思えるでしょうが、会社のビジョンやミッションから考えると、デジタル技術やデータを使ってできることはあるのです。社員自ら考えるワークショップを当社の研修では行いますが、そうすると、皆さん、すごく「自分の思い」を出してきます。

野原: 会社の在り方や社員との関係性が、デジタルを使って何かをしようという時の第一歩になるのかもしれません。

●建設産業に関わる全ての人がより良く働くために
野原: 野原グループの「BuildApp」は、BIMをベースにした設計・製造・施工支援プラットフォームを作り、サプライチェーンのプレイヤー間の情報連携を図り、業界全体の生産性向上を目指す取り組みです。長谷部代表もいらっしゃるNTT東日本グループには、「BuildApp」の準備を始める初期段階からご協力いただきました。

ご相談させていただいた当時を振り返って、長谷部代表は率直にどのようなご感想を持たれたのでしょうか?

長谷部: 2020年に参加させていただいた際は、まだ「BuildApp」の名称はなく、トレーディングプラットフォームと呼ばれていたと記憶しています。

本当に壮大なビジョンで、建設業が変わっていく未来を見せていただいたようで、ワクワクしたことを覚えています。心躍るプロジェクトは好きなので、何とか当社をパートナーにお選びいただきたく頑張ったことを、懐かしく思い出しました。

私自身はさまざまな業界で、不確実性が高い中でも未来の構想を描いてそこに進み、新規事業の創出をいくつか経験していたので不安はないものの、一方で、これからプロジェクトに関わるメンバーの方たちが最後までついてこれるかは、少し不安でした。

野原: まだすべきことはありますが、解像度が上がると社内外の人がついてくるのは間違いありません。われわれもゼネコンなど実際の現場でPoC(概念実証)を2年ほどしていますが、始める前は頭でわかっていても実際に目にするまでは信じられませんでした。しかし、事例が積み上がるにつれメリットを疑う者はいなくなりました。もっと早く進める方法はあるかもしれませんが、われわれの中ではやりながら課題を解消しているのが現状です。

長谷部: 少し形にしてみるとか、できるところから仲間を巻き込んで進めるということを、私どもが参画する前から野原社長がリーダーシップを発揮され、取り組まれていたので、周りが自然とついていきたいと思え、巻き込まれていく感覚はありました。

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