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物流の「2024年問題」は解消できる? 業界の課題、実態を3人の識者が明かす

マイナビニュース / 2024年9月25日 6時11分

画像提供:マイナビニュース

ROMS・コマースロボティクス・ロジテック3社が共催する、「物流現場の実態と未来~ロボット×システム×人材 各分野で第一線を走る企業の代表が物流業界の実態/課題/未来の各テーマで鼎談~」と題したウェビナーが9月4日、行われた。

2024年4月からトラックドライバーの時間外労働時間を年間960時間に制限する「働き方改革関連法」で発生する、物流業界における「2024年問題」。物流の現場で現在起きていることの実態をはじめ、課題、業界のあるべき方向性を、業界の第一線を走る3社の代表としてそれぞれの方面から話し合った。

物流業界のロボット化の現状と課題

登壇者は、モデレーター役を務めるロジテック代表取締役・川村将臣氏、コマースロボティクス代表取締役・伊藤彰弘氏、ROMS 代表取締役・前野洋介氏の3名。

ロジテックは、人材に強みのある物流会社、コマースロボティクスはWMS(倉庫管理システム)、 ROMSは物流業界向けのロボティクス、自動化ソリューションサービスを提供している企業だ。

川村氏はまず「自動化やデジタル化という表現自体は非常にメジャーになっている。やったほうがいいことはわかっていて検討されている企業が多いが、取っ掛かりとして最初はどこから手をつけていけばよいのか?」と質問。

これを受け、伊藤氏は、「それぞれのお客様の課題感というのが一番大事な部分。そもそも課題がなければデジタル化とかロボット化というものはあまり必要ないのではないか。課題がないなら何も必要ない」と答えた。

その上で、物流業界の課題は大きく2つの流れがあるとする。1つ目が"人材不足"。

「労働人口が減少していて長期的に人材が不足していく。あとは高齢化。それから生産性が低い。これらが同時に来ている。物流業界特有の問題としては、2024年問題もある。残業時間の制約が出てきて働けなくなる。そういった環境の変化があるから、その結果として1つの選択肢としてデジタル化とかロボット化というのがある。ただし、そもそも論としてEC物流に関して本来は人間が担うのがいい。仕事がある、つまり『人が働く場』が提供されている。だから人間でやったほうがいいと思う」と伊藤氏。

また、自動化の問題点として「ロボットは柔軟性を乏しくしてしまう。人でできるところは人でやったほうがいい。それがうちの“ハイブリッド稼働”という考え方のベースにあるところ」と前野氏は語る。

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