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物流の「2024年問題」は解消できる? 業界の課題、実態を3人の識者が明かす

マイナビニュース / 2024年9月25日 6時11分

昨今の物流クライシスと言われる時代において、今後も生き残っていける会社像をそれぞれ次のように話した。

「長期的なトレンドとして日本国内は人手不足という問題はずっと続く。そうなってくると、ロボットとか機械化というのは不可欠で、機械を入れた状態で仕組み化、サービスを作っていけるような会社が理想像」(伊藤氏)

「機械化・自動化は不可欠。自動化・ロボット化・機械化に期待しすぎないこと。皆さんが思っている以上に、人のほうが基本的な生産性は高い。それを理解し、踏まえて仕組み化できるような会社がこれから生き残っていくと思う」(前野氏)

一方、機械化・自動化の禁じ手を「一気に大がかりに自動化すること」と語る。

「下手すると二桁億円が普通に発生する世界。全然うまくいかなくても後戻りできない。なるべく小さく、スタッフもひっくるめて会社としての自動化だったり、その前のデジタル化もひっくるめたナレッジをきちんと溜めていける会社、そういう姿勢が生き残っていくためには必要。まずはスモールスタートでいいのでやってみる、というところがすごく大事だと思う」(前野氏)

「無数のいろんな現場を見るなかで、自動梱包機や大型の仕分け機を入れた何社か倒産しているのを目の当たりにしています。理由は場所を取るから。場所を取った上に、利益も生まないので日々の収支も合わないとなるので、まずは小さめのものから」(伊藤氏)

アメリカでは、「人がすぐに辞めてしまう」という理由から物流の自動化・機械化が一気に進んだ。それに対し、日本では人手不足という側面から自動化や機械化が進んでいくだろうというのが3人の共通した見解だ。

しかし、現場で抱える現状の問題点として「弊社の場合でも日雇いのアルバイトとして、毎日違うスタッフが業務する際、初めてなのでうまく使えないというケースがすごく多いのが、まだまだ自動化のハードルが高い要因でしょう」と前野氏。

「日雇いスタッフにも使いこなせる自動化システムというのを導入しない限りは、使ってもらえなくなるという問題が出てくるので、そのあたりを相当意識して作っていくというところもすごく大事」と強調した。

神野恵美 フリーライター・編集者。ワーキングマザーとして10余年、世の中にあるさまざまな便利ガジェット・ツールを駆使して、生き延びる。趣味は料理に掃除、洗濯と野球、旅行、音楽や映画鑑賞などなど、周りが呆れるくらい趣味人間。"モノ"より"コト"優先で生きてる。 この著者の記事一覧はこちら
(神野恵美)



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