1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

SalesforceがAIエージェント「Agentforce」発表、「技術史上、最大のブレークスルー」とベニオフCEO

マイナビニュース / 2024年9月19日 13時0分

Salesforce AIでCEOを務めるClara Shih氏は「Agentforceが複雑なタスクや高度な推論を必要とする業務にも対応できるのは、コアにAtlasがあるからだ。Atlasの推論エンジンはユーザーからの質問や要求を理解し、それに対する最適な行動計画を立てる能力を持つ。例えば『新規顧客獲得のための戦略を立てて』というプロンプトに対しては市場分析、ターゲット顧客の特定、マーケティング計画立案といった一連のステップを自動的に計画し実行する」と説明する。

セールスフォース・ジャパンの前野氏は「Atlasの開発目的は、AIエージェントが人間のような理解力と問題解決能力を持つために必要な技術を開発することだ。Atlasは、単なる言語モデルの改良ではなく、ビジネスコンテキストを深く理解し、複雑なタスクを効率的に処理できるAIシステムの構築を目指している」と説明する。

さらに、Agentforceを下支えするのが「Data Cloud」である。Data Cloudは、CRM(顧客関係管理)サービスをはじめデータレイクやWebアプリケーション、外部のデータソースなどを取込み、構造化データとして一元的に管理する。Salesforceの中核となるデータプラットフォームだ。ベニオフ氏は、Data Cloudの存在がAgentforceの性能を大きく左右すると強調する。

「Agentforceが差別化されているのは、顧客データをはじめとする信頼できるデータが土台にあるからだ。Data Cloudは顧客を軸にしたすべての構造化データと非構造化データを統合する。Agentforceが顧客ビジネスを完全なコンテキストで把握し、『次に何をすべきか』といった提案ができるのはそのためだ」(ベニオフ氏)。

今回のDreamforce 2024に合わせ、Data Cloudの新機能も発表した。ウェビナーや通話などの音声や動画データの処理をサポートし、非構造化データの取込みも可能になった。

また、データの処理や転送が1秒未満の短時間で実行するサブセカンドの「リアルタイムパイプライン」も実現した。具体的には、データの取り込みからアクティベーションに至るまで、エンドツーエンドでほぼ瞬時の処理が可能になる。

例えば、ユーザーがオンラインサイトで商品を閲覧した場合、その瞬間に情報が処理され、その顧客に最適なオファーを即座に提示できる。これにより、顧客体験を重要なタイミングで提供するために、タイムリーなデータ活用が可能になる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください