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MSN天気予報、過去の気象データと比べて異常な気象を検知・通知する機能

マイナビニュース / 2024年9月22日 18時30分

画像提供:マイナビニュース

Microsoftはこのほど、「MSN Weather Presents: What's Up with Your Local Weather?」において、MSN天気予報(MSN Weather)の新機能として、住んでいる地域の異常気象の傾向を特定して通知する新しいシステムを導入したと発表した。「Climate Insights Engine」と呼ばれるこのシステムでは、過去の気象データと比較して現在の気象がどの程度異常であるのかを判断し、その異常が重大な場合には通知を行う。AIを統合した高精度な天気予報によってこのような通知が可能になったという。

○過去70年分の気象データを活用して異常を検知

Climate Insights Engineでは、最大で過去70年分の詳細な気象データを活用して世界中の気温、降水量、湿度、風の状態を追跡する。その上で、指定された地域の最近の気象が、過去の傾向と比較してどの程度異常であるかを判断する。もし大きな異常が発生しており、それが重大なものである場合にはユーザーに通知する。

通知の具体的例としては、以下が挙げられている。

「あなたの地域の今月の気温は平年より4.5度低くなります」
「あなたの地域で測定可能な降水量が記録されてから35日が経過しました。これは記録上2番目に長い記録です」
「気温が11度を超えてから65日が経過しました。これはあなたの地域では新しい記録ですが、火曜日に記録が破られそうです」

3番目の例は、現在の気象だけでなく、近い将来の予測まで通知している点で非常に興味深い。Microsoftはこの機能を「トレンドバスター」と名付けている。Climate Insights Engineでは、過去の傾向と照らし合わせて、近い未来の気象を予測することもできるようだ。

実際にClimate Insights Engineが動作する様子は、MSN天気予報の傾向ページで確認できる。

MSN天気予報 - 傾向

このページでは、指定した地域の気温、降水量、湿度、風のデータが、過去の平均値と並べてグラフ化されている。西暦を指定して過去のデータを直接表示することもできる。2024年の東京は、過去の平均に比べて最高気温・最低気温ともに高い傾向にあることが可視化されている。Climate Insights Engineの予測では、10月半ばでもまだ25度を超える日が続くようだ。

Microsoftの天気予報システムはAIの統合によって大きく発展し、ForecastWatchが認定する「世界で最も正確な天気予報プロバイダー(overall most accurate weather forecast provider globally)」に2年連続で選出されている(参考記事:Microsoft Start Weather、2年連続で「世界で最も正確な天気予報プロバイダー」に | TECH+(テックプラス))。Climate Insights Engineは、この予測技術の向上によって実現できたとMicrosoftは伝えている。
(杉山貴章)

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