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海外モバイルトピックス 第417回 ついに登場したファーウェイの3つ折りスマホ、2025年は各社から続々製品が登場か

マイナビニュース / 2024年9月20日 15時42分

ファーウェイが世界初の3つ折りスマートフォンを出すことができたのは、過去に2つのタイプの折りたたみスマートフォンを出していたからでしょう。今回のMate XTは折りたたみスマートフォンとして一般的な「谷折り型」と、ファーウェイなど一部メーカーしか製品化しなかった「山折り型」、それぞれのモデルの画面を1枚に合体させたような製品なのです。ファーウェイの自社初の折りたたみスマートフォン「Mate X」は先行するサムスンとは反対に本体を山型に折る構造でした。

そして2023年には他社同様の谷折り型モデルとなる「Mate X3」を発表。同型では世界最薄(当時)のたたんだ時の厚みは11.1mmで世界を驚かせました。しかし実は初代モデルのMate Xは11mmとこちらのほうが薄かったのです。なお谷折り型のほうが厚いのは、折りたたんだ際の画面の伸びを逃がすためにヒンジ部分に空間が必要なためです。このように2種類の折りたたむ構造のスマートフォンを、しかも最薄クラスの製品を出してきたファーウェイだけに、3つ折りスマートフォンを世界で最初に投入することは他社よりも難易度が低かったのかもしれません。

なお3つ折りスマートフォンはファーウェイより若干早く、8月28日にTECNOが「PHANTOM ULTIMATE 2」のコンセプトビデオを発表していますが、製品はまだ出てきていません。TECNOは1年前の同じ時期にもローラブルディスプレイ搭載のコンセプト「PHANTOM Ultimate」を発表し、翌年2月に実機を公開しています。これと同様にTECNOの3つ折りモデルも2025年2月、世界最大のモバイル展示会「MWC」で実機が公開されることが期待されます。

一方、サムスンディスプレイはZ型に折りたためるディスプレイを「Flex S」として開発中で、海外展示会ではモックアップの展示もすでに行っています。ファーウェイとTECNOの動きを受けて、サムスンからも来年には3つ折りスマートフォンが出てくるかもしれません。

山根康宏 やまね やすひろ 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1,800台に達する。公式サイト:http://www.hkyamane.com/ この著者の記事一覧はこちら
(山根康宏)



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