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台風が来ると体調が悪くなるのはなぜ? 医師に聞いた対処法と予防のコツ

マイナビニュース / 2024年9月20日 18時46分

吐き気: 自律神経のバランスが崩れることで、胃腸の働きが不調になり、吐き気や食欲不振を感じることがあります。

関節や古傷の痛み: 以前のケガや手術痕がある部位で、低気圧が神経を刺激し、痛みを引き起こすことがあります。

喘息: 寒暖差や気圧の変化が喘息発作を起こすことがあります。

メンタルの不調: 天気によるストレスや、自律神経の乱れにより、気分の落ち込みやイライラ、不安感が増すことも少なくありません。

これらの症状をまとめて「気象病」と呼び、気圧の変動が原因で発症する事があると言われています。
○――「気象病」になりやすい人はいますか

勝木将人先生:気象病になりやすいタイプの人には、いくつかの共通点があります。

女性に多い: 女性に多いことがわかっています(BMC Res Notes 2024;17:203)。月経周期や妊娠、更年期といったホルモンの大きな変化がある時期には、気象病の症状が強く出ることがあります。

デスクワークが多い人: 長時間同じ姿勢で仕事をすることが多いデスクワークの人は、血流が滞りやすく、気圧の変化でさらに体の不調が出やすくなります。また天気の影響を受けづらい快適な室内に長時間居過ぎることも、体が天気の変化についていきづらい体質になってしまいます。

子供や高齢者: 子供はまだ自律神経が未発達であり、高齢者は自律神経の機能が低下しているため、気圧の変化に対して敏感に反応することがあります。また、特に高齢者は関節や古傷が多く、台風の接近に伴って痛みを感じやすい傾向があります。

○――「気象病」では、病院の何科を受診すればよいのでしょうか

勝木将人先生:気象病の症状がつらい場合は、適切な診療科を選んで受診することが大切です。症状によって以下の科を受診するのが適切です。

脳神経内科や頭痛外来: 頭痛や神経痛がひどい場合、脳神経内科を受診するのが一つの選択肢です。また、最近では「気象病外来」や「片頭痛外来」など、気象病に特化した外来が設置されている病院も増えています。

耳鼻科: めまいや耳の違和感がある場合は、耳鼻科を受診することをお勧めします。耳鼻科では、内耳の問題や自律神経のバランスを調べることができます。

婦人科: 月経困難症に対して、低用量ピルや漢方薬を用いてその辛さを軽減することが可能です。近年では月経を数ヶ月に1回にできる低用量ピルがあります。

内科: 体調不良の原因がわからない場合、原因検査も含め内科を受診するのが一般的です。特に、全身的な不調や疲れを感じる場合には貧血やナトリウムなどの異常がないか検査をすることもあります。
○――症状の予防や改善のために効果的な方法を教えてください

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