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「日本のiPhone価格は世界よりも割安だが、収入を考えると購入しづらい」 MM総研調べ

マイナビニュース / 2024年9月21日 13時55分

iPhone 16シリーズの発売時の価格とiPhone 15シリーズの発売時の価格を比較しての値上げ(値下げ)率は、38カ国中(チリを除く)5カ国が値上げ、8ヵ国が値下げとなった。日本や米国などでは価格は据え置き。こうした価格設定は、為替レートが影響していると推察する。
○値下げされたiPhone 15は6番目 / iPhone SE3は最安水準

一方、型落ちとなったiPhone 15は世界各国で値下げされた。日本では12,000円の値下げとなる112,800円となり6番目の安さ。最安は中国の107,980円、2番目は香港の109,073円、3番目はタイの112,083円、4番目はフィリピンの112,475円、5番目は台湾の112,609円。日本を除いた平均は129,535円。

iPhone SE3についてはiPhone 16の発売による変化はなく、日本での販売価格は62,800円と最安。2番目は台湾の64,783円、3番目はオーストラリアの65,364円。日本を除いた平均は79,893円だった。

2023年9月から2024年9月までの日本での販売価格の順位は、両機種ともに2024年7月まで1位~2位をキープ。2024年は長く円安が続いたが、7月末に日銀が政策金利を0.25%に引き上げ円高への揺り戻しが起こり、2024年8月以降iPhone 15が順位を下げた。iPhone SE3は今なお最安値で、日本での販売価格は諸外国と比較して安く設定されているようだ。

○日本のiPhone指数(iPhone 16価格÷平均所得)は2.74%

iPhoneの購入のしやすさ比較のため、それぞれの国におけるiPhone 16の販売価格が年間の平均所得に占める比率を「iPhone指数」として算出。これによると、日本のiPhone指数は2.74%となり、24番目と中位からやや下の水準。販売価格は安いのに購入しやすさは下位に近い、という結果となった。

購入しやすい国のトップはシンガポールで0.77%、2番目はスイスの0.90%、3番目はアラブ首長国連邦の1.00%。指数の算出には、平均所得をOECD(経済協力開発機構)のデータから参照。OECD加盟国以外はIMF(国際通貨基金)による1人当たりGDPを代替データとして使用している。
○日米におけるiPhoneの発売時価格・iPhone指数の推移

日本と米国における2013年発売のiPhone 5s以降のナンバリングモデルについて、発売時の価格とiPhone指数を比較したところ、日本ではiPhone 5sが75,390円、iPhone 16が124,800円と約49,400円、65.5%の上昇。米国ではiPhone 5sが70,321円、iPhone 16が128,454円と、約58,100円、82.7%の上昇となった。iPhone指数は、日本がiPhone 5s時に1.82%だったものがiPhone 16時に2.74%に上昇し購入しづらくなったのに対し、米国がiPhone 5s時に1.04%だったものがiPhone 16時に1.12%とほぼ横ばいだった。

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