「井上尚弥vs.中谷潤人」はあるのか? スーパーファイト実現の可能性を探る─。
マイナビニュース / 2024年9月25日 7時30分
井上尚弥は、誰と闘っても「イージーファイト」だと評されてしまう。ダウンを奪われた今年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦はともかく、テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)、マーロン・タパレス(フィリピン)、スティーブン・フルトン(米国)、そしてポール・バトラー(英国)もモンスターを脅かす敵ではなかった。
弱い相手と闘っているわけではない、対峙するのは常に王者か上位ランカー。つまりは井上の実力が抜きん出ているのである。強過ぎる故の苦悩─。だが今後、そんな井上の前にひとりの日本人ファイターが躍り出ようとしている。「ネクスト・モンスター」と称される無敗の王者・中谷潤人(M.T)だ。
○■「あと2年はスーパーバンタムで闘う」
井上尚弥の次戦の日時は内定している。
12月24日、クリスマス・イブ。場所は首都圏。対戦相手はIBF&WBO世界1位のサム・グッドマン(オーストラリア)かWBA世界トップランカー、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)のいずれかになろう。現時点では、グッドマンが有力だ。
そして来春には米国ラスベガスでの防衛戦も計画されている。ここでアフマダリエフの挑戦を受けることになるのか。
実力者と拳を交えることになるが、フェイバリットは井上だ。海外のスポーツブックでは「12-1」「15-1」といったオッズが弾き出されよう。
「スーパーバンタム級に、もはやイノウエの敵はいない。早期にフェザーへと階級をアップし5階級制覇を目指すべきではないか」
米国を中心に海外メディアは、モンスターをそう煽る。
だが井上に、そのつもりはない。
「あと2年は、この階級(スーパーバンタム級)で闘おうと思っている」
7月にそう話している。理由はシンプルで、スーパーバンタムが適正階級だから。いずれはフェザー級に挑むことになろうが、そのためには肉体的準備も必要なのだ。
ならば、それまでの間、井上はオッズに大きな開きのある試合を続けるのだろうか?
実はそうでもなさそうだ。
○■「拓真は結構、クセ者ですよ」
井上との対戦を期待されている日本人ボクサーがいる。
28勝(21KO)無敗の戦績を誇り、すでに「世界3階級制覇」を成し遂げている現WBC世界バンタム級王者の中谷潤人だ。
「2025年にイノウエとナカタニが闘う可能性がある」
先日、プロボクシング界の重鎮であるボブ・アラム(トップランク社CEO)氏が、そう発言したことで“夢対決”実現への注目度が一気に高まった。
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