1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

原チャリの後継者? スズキが電動モペッド「e-PO」を開発する理由

マイナビニュース / 2024年9月25日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

スズキが電動モペッド「e-PO」(イーポ)の開発を進めている。電気で走る電動スクーターであり、ペダルが付いているので自転車のように漕いで走ることもできる乗り物なのだが、スズキが開発する理由とは? 実物に試乗して、開発陣に話を聞いてきた。

電動モペッドはバイクの原点回帰?

「e-PO」は一見すると電動アシスト自転車のような見た目をしているが、電動モペッドは原付一種に区分されるため、乗るには免許(原付免許以上)とヘルメットの着用が必須となる。ペダルを漕げば「電動アシスト自転車」になり、右側ハンドルのスロットルをひねれば「電動スクーター」として走る面白い乗り物だ。

新しい乗り物のように感じるが、元をたどればオートバイの歴史は、自転車にエンジンを取り付けることから始まった。そう考えると、e-POはスズキのバイク史にとって原点回帰と言える乗り物なのだ。

「e-PO」を実車確認

e-PO(公道走行テスト車)のサイズは全長1,531mm、全幅550mm、全高990mm。車重は2.5kgのバッテリー込みで約23kg、最高速度は30km/hとなっている。

モーターやバッテリーは共同開発を行うパナソニックサイクルテック製。同社の電動アシスト付き自転車とバッテリーを共用(交換可能)できるそうだから、電気自動車(EV)やスマホのように、将来的にバッテリーが劣化してしまうことを不安視する必要はない。

e-POの大きな特徴は「アシスト走行モード」を備えていること。電動アシスト自転車のようにモーターの補助を受けながらペダルを漕いで走行するモードだ。

通常の電動アシスト自転車は10km/hまでは人力1に対してモーター2の「2倍アシスト」となり、10km/h以降は徐々にアシスト力が低下し、24km/hでアシストがゼロになる。ところがe-POは、人力1に対してモーター3の「3倍アシスト」となり、10km/hを超えてもアシストが継続する。

これにより、坂道のように電力だけでは出力不足が不安な場面でも、漕いで進むことが可能となる。モードの切り替えに操作は不要。ペダルを漕げば勝手に「アシスト走行モード」に切り替わる。

バッテリー残量が少なくなった際などの緊急時には、走行は人力で行い電力は灯火器類のみに使用する「ペダル走行モード」に切り替わる。つまり、普通の自転車として乗れるのだ。外出先でバッテリーが切れてしまった場合でも、最悪、漕いで帰れるというのは安心だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください