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大河原克行のNewsInsight 第328回 シャープが生成AIで目指す「Act Natural」の世界観 - Tech-Day’24の社長講演から

マイナビニュース / 2024年9月24日 13時16分

画像提供:マイナビニュース

シャープが9月17日、18日に開催した同社技術展示イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」の開催初日午前11時から、同社・沖津雅浩社長兼CEOなどによる基調講演が行われた。

招待者だけを対象に実施したもので、「SHARPのNext Innovation」と題し、シャープの沖津社長兼CEOが事業戦略について説明。また、「SHARPの“AI戦略”」をテーマに、シャープ 専務執行役員 CTOの種谷元隆氏が、エッジAIであるCE-LLMを中心としたAI戦略について説明するとともに、新たに発表したウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」についても時間を割いて説明した。

シャープの沖津社長兼CEOは、「シャープのNext Innovationは、近い将来の私たちの暮らしやビジネスを、より快適なものに進化させることになる。また、今後、大きな市場成長が期待される新産業における事業機会の獲得に積極的に挑戦する。技術力強化による付加価値向上と、事業領域の拡大の2つの切り口から、Next Innovationの探索を加速し、協業や共創を視野に入れながら、Next Innovationに取り組むことになる」と方針を示した。

シャープは、2024年5月に発表した中期経営方針において、ブランド事業を中心とした企業への変革を推進しており、高付加価値シフトを推進する白物家電や、カーボニュートラルによるエネルギーマネジメントを中心とした「Smart Life & Energy」、複合機やPC事業での顧客基盤の拡大、ソリューション提案の拡大を目指す「Smart Office」、テレビやスマホを主力商品に、映像や通信技術を強みとした事業を展開する「Universal Network」の3つの事業に注力する考えを打ち出している。

基調講演では、多様な顧客接点を持つシャープの強みを生かして、AIによる顧客や社会に寄り添う新たな商品の創出に取り組む考えを示したほか、次世代通信の分野では、衛星通信やV2Xに進出し、事業化を目指す計画だ。また、シャープは、人々の生活空間を主な事業領域とし、ホームやワークプレイスを中心に事業を展開してきたが、今後はモビリティも生活空間のひとつに捉え、シャープらしい新たな価値創出に挑戦する姿勢を打ち出した。さらに、鴻海とも密に連携して、そのリソースを活用。これにより、Next Innovationへの取り組みスピードを一段と向上させるという。

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