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ルネサス、エントリレベルのADAS向けSoC「R-Car V4Mシリーズ」を発表

マイナビニュース / 2024年9月24日 18時20分

画像提供:マイナビニュース

ルネサス エレクトロニクスは9月24日、車載用SoCである第4世代R-Carファミリを拡充し、エントリレベルのADAS(先進運転支援システム)向けSoC「R-Car V4Mシリーズ」の提供を開始したこと、ならびに提供済みの上位モデル「R-Car V4Hシリーズ」として2製品を追加し、2シリーズ合計7製品を提供することを発表した。

R-Car V4Mシリーズのターゲットはレベル2~レベル2+のADAS機能で、基本構成はV4H同様、7nmプロセスを採用し、Arm Cortex-A76を最大4コア(1GHz/27k DMIPS。V4Hは1.8GHz)構成に加え、最大3個のCortex-R52コア(ロックステップ)の搭載により、外部マイコンなしでASIL-Dをサポートすることが可能(Cortex-R52コアロックステップ仕様はV4Hと同様)。また、ターゲットレベルがV4Hのレベル2+以上から引き下げられていることから、GPUはV4Hシリーズで採用されていた、Imagination Technologies(IMG)の「AXM-8-256」(150GFlops)から、同じくIMGの「BXS-4-64」(50GFlops)へと変更されているほか、搭載されている専用ディープラーニングIPもV4Hの34TOPSから最大17TOPSへと引き下げられているが、ターゲットレベルの車両で求められる車載カメラ、レーダ、LiDARを使用した高速画像処理と正確な物体認識が可能だと同社では説明している。

またインタフェース部も基本的にはV4Hを踏襲しているが、本数の削減などが図られるなど、価格を抑える工夫などが施されているほか、演算処理の電力効率として9TOPS/Wを実現しており、これにより例えば8Mピクセルのカメラセンサを搭載した一般的なスマートカメラに使用した場合、R-Car V4Mの消費電力は約5Wに抑えることができるとしている。

なお、いずれの製品もすでにサンプル出荷を開始しており、2026年以降の量産出荷を予定しているという。
(小林行雄)

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