【大阪・関西万博】ハローキティが32種類の「藻類」に - なぜ?
マイナビニュース / 2024年9月26日 9時28分
経済産業省はこのほど、大阪・関西万博に出展する日本政府館(日本館)の展示公開第1弾として、「藻類(そうるい)」が主役となるファームエリアを公開した。
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を、開催国としてプレゼンテーションする拠点である日本館。テーマは 「いのちと、いのちの、あいだに」。日本館は、「Plant Area(プラントエリア)」「Farm Area(ファームエリア)」「Factory Area(ファクトリーエリア)」の3つのエリアで構成され、日本文化の特徴のひとつである「循環」を日本館全体で創出する。
ファームエリアは「藻類(そうるい)」が主役。普段はあまり意識されることのない藻類だが、限りある化石資源への過度な依存や食料不足など、様々な課題を解決し得る存在として注目されている。ファームエリアでは、世界中に愛されるハローキティが32種類の藻類に扮し、藻類の魅力と無限の可能性をかわいらしく伝える。
○様々な形の藻類に大変身した32種類の「ハローキティ」が日本館に登場
藻類は、理科の授業でも登場するミカヅキモやケイソウ類のほか、私たちの食卓で馴染み深いワカメやヒジキなど多種多様。さらに、三角形や四角形、正十二面体や四つ葉のクローバーに似た形など、顕微鏡でしか見ることのできない藻類も、実は魅力的な形状をしている。ハローキティのかわいさに藻類の愛らしいフォルムが融合することで、今まで気づかなかった藻類の世界に親しむことができる。
○ハローキティが藻類の持つ無限の可能性を紹介
豊かに生きられる持続可能な社会を築くためには、限りある化石資源への過度な依存から脱却することが必要となる。その鍵として注目されているのが、光合成という営みを通じて太陽エネルギーを効率的に蓄えて多様な有機物を生み出す藻類。藻類は、そのまま食品や飼料となるだけでなく、抽出した原料から医薬品、燃料、プラスチック、繊維など様々な分野への応用が可能。さらに、砂漠や荒地のような農業利用が難しい土地でも、太陽光と少量の水で培養でき、陸上植物と比較して物質生産効率が圧倒的に高い特性を持っている。このような多岐にわたる藻類の可能性を、ハローキティを通じて楽しく学べる機会を提供する。
○藻類を培養する「フォトバイオリアクター」
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