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『光る君へ』第36話、一条天皇が藤原彰子との御子と初対面…視聴者最注目 画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年9月29日 6時0分

彰子は出産のため、生まれ育った土御門殿へ戻ってきた。父・藤原道長と母・源倫子が、祖母である藤原穆子(石野真子)とともに彰子を迎える。ずらりと並ぶ女房たちの列の末席にはまひろ(吉高由里子)の姿があった。まひろは穆子のそばに控える赤染衛門(凰稀かなめ)と視線を交わし合った。

○「血よりも濃い絆で結ばれている」

このシーンは、敦康親王の繊細な心情と、彰子が親王を愛しむ姿に多くの視聴者の共感が集まったと考えられる。

わずか12歳で入内した彰子と、幼いころに母・定子を亡くした敦康親王にとって、お互いの存在はなくてはならないものだった。およそ8年もの間、ともに藤壺で過ごした2人は、この頃には実の親子に勝るとも劣らない深い絆で結ばれていたようだ。

ネット上では、「敦康親王、頭いいしいい子だなー」「敦康親王と彰子のシーンは源氏物語の光源氏と藤壺そのままだね」「血よりも濃い絆でふたりは結ばれているんだね」「敦康親王のこれからを考えると切なくなる…」と、2人の関係性に心を打たれた視聴者のコメントが集まった。実際の敦康親王の養育には、彰子の母・倫子が非常に積極的に補佐をしたと伝わっている。

ちなみに道長はこの頃、糖尿病に体を蝕まれていたようだ。敦康親王はこの後、内裏の政争に巻き込まれていくが、聡明な彼はすでにこの時、己の運命を予見していたのかも知れない。

敦康親王を演じる渡邉櫂はNEWSエンターテインメントに所属する関東在住の10歳。バラエティ番組やCMを中心に活躍しており、大河ドラマは『光る君へ』が初出演となる。難しい立場に置かれている敦康親王だが、その演技は「敦康親王さまの演技すごーい」「表情に色気があっていいな」「見た目は年相応なのに表情が大人っぽい」とSNSなどで絶賛されている。渡邉櫂のこれからの活躍にも期待だ。

●まひろ、道長チルドレンと初対面
3番目に注目されたシーンは20時16分で、注目度80.2%。まひろと道長チルドレンの初対面のシーンだ。

「『人の心の好惡(こうお)苦だ(はなはだ)常ならず、好めば毛羽を生じ惡(にく)めば瘡(きず)を生ず』人の好き嫌いの心はとても変わりやすいもの。好きとなれば、羽が生え飛ぶほどに持ち上げて大事にしますが、嫌いとなれば、瑕(きず)ばかり探しだします」まひろは出産のため里帰りした彰子に、土御門殿で白居易の「太行路」を指南している。「私も間もなく、帝に瑕を探されるのであろうか」彰子は不安げな表情で、まひろに問う。「瑕とは、大切な宝なのでございますよ」「え?」まひろの思いがけない言葉に、彰子は戸惑いを見せた。「瑕こそ、人をその人たらしめるものにございますれば」まひろは優しくほほ笑みながら、そっと彰子に説く。

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