大河原克行のNewsInsight 第329回 VR/XRは成長領域、HTC VIVEの日本戦略は? VIVE Focus新モデルを市場投入
マイナビニュース / 2024年9月29日 12時54分
大型ファンを採用するなど冷却システムを刷新し、快適な動作を可能にする一方、サブバッテリーを内蔵しているため、バッテリーを交換している最中でも最大20分間に渡り、デバイスを作動させることができるという。
HTC グローバルプロダクトマーケティングマネージャーの政田雄也氏は、「HTCは、PC接続型VRデバイスから、高性能XRデバイスまで様々な製品をラインアップしてきた。VRとXRの2つの世界を妥協なく、楽しむことを目指したのがVIVE Focus Visionである。没入感を妨げることなく、着け心地とバランスを実現し、高い安全性と耐久性も両立している。妥協しないPCVRであり、連続利用にもこだわったデザイン、全身をトラッキングする技術とMRへの対応が、VIVE Focus Visionの特徴である」と述べた。
また、HTC グローバルセールス&マーケティング シニアバイスプレジデントのCharles Huang (チャールズ・ハン)氏は、「HTCは、Androidのスマホを世界で初めて発売するなど、スマホのパイオニアであるだけでなく、2016年に初のVRヘッドセットを発売し、誰もが、どこででも没入体験ができるようにした最初の企業でもある。VRの領域では180以上のアワードを受賞しているほか、国際宇宙ステーションに送られた初のVRヘッドセットも提供し、無重力空間でも利用できるように様々な工夫を凝らしている。今回のVIVE Focus Visionにより、PCVRのスタンドアロン端末を再定義し、その最適解を示したい」と位置づけ、「革新は、HTCのDNAであり、HTCは常に挑戦を続けてきた。人とテクノロジーをつなげることが私たちのビジョンであり、テクノロジーと製品の融合がシームレスな体験を可能にし、VIVE REALITYと呼ぶ世界を実現することができる」と述べた。
現在、日本におけるHTCの事業は、VRおよびXR端末事業、SIMフリー端末によるスマホ事業、5G基地局事業、法人向けクラウドソリューション「VIVE Business+」によるライセンス事業、バーチャルプロダクションによるトラッキング事業を展開している。
今後、VRおよびXR端末事業は成長領域のひとつに位置づけ、事業構成比を高めていくことになる。
日本のカントリーヘッドを務めるHTC NIPPON セールス&マーケティング責任者の小山直樹氏は、「XRは、産業分野における利用が拡大しており、HTCでは、この分野とともに、コンシューマ領域におけるヘビーユーザーやVTuberなどを対象にしたビジネスを展開していくことになる」と語る。
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