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X代替をめぐる競争激化、Threads新機能続々、Blueskyは「億万長者耐性」で対抗

マイナビニュース / 2024年11月23日 12時46分

さらに、22日には検索機能とTrending Nowの新機能のテストを開始したことも明らかになった。検索機能では特定の期間や特定のアカウントの投稿を検索するオプションを追加し、米国で提供中のTreanding Nowではトレンドトピックの拡大、トレンド中の話題のAI要約を試している。

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Threadsは、イーロン・マスク氏によるTwitter買収後の混乱でTwitter(現X)から離れたユーザーの移行先として注目を集めた。しかし、今年9月にモデレーション機能の問題が浮上し、信頼を損なったことでBlueskyの躍進を許す結果となった。

Metaは11月15日にカスタムフィードのテスト開始を発表し、わずか1週間で正式なロールアウトに移行させた。このカスタムフィードは、Blueskyでユーザーから高い評価を受けている機能であり、Threadsユーザーの間でも導入を求める声が高まっていた。「おすすめ」フィードのランキング調整も、アルゴリズムに対するユーザーの不満を解消するものである。また、テストを開始した検索の強化は、ユーザーを長く待たせていた機能の提供である。

Blueskyはここ数週間で爆発的に成長しており、SimilarWebによると、米大統領選挙(11月5日)から11月15日までの10日間で、Blueskyアプリの利用が519%増加した。11月22日時点のBlueskyのユーザー数は2160万人に達している。

11月21日に、BlueskyのCEOジェイ・グラバー氏がCNBCの「Money Movers」に出演し、「『billionaire proof(億万長者耐性)』が全ての設計に組み込まれている」と、Blueskyの強みをアピールした。これは、Blueskyが仮に買収されたり会社が倒産した場合でも、ユーザーが自身のネットワークごと他のサーバーへ移行できる仕組みを指している。この分散型構造により、特定の人物や企業がBlueskyを支配することを防ぎ、買収活動を抑制する可能性があると語った。

Blueskyは、ジャーナリストや公共の議論を重視する人々を核にユーザーを増やしている。ただし、これから収益化という大きな課題を解決しなければならない。ソーシャルメディアの収益化には1億ユーザーがマジックナンバーという通説があり、現在の成長ペースを続けていくと2025年にも達成できる可能性がある。だが、Blueskyは広告に依存しない収益化モデルの構築を目指しており、この通説は当てはまらない。現在提供しているドメイン販売サービスに加えて、クリエイター向けのサービスや有料プランなどの計画が報じられているが、具体的な見通しは立っていない。今年後半の急成長で、運用コストも急増している。競争が激化する中、Blueskyが分散型ネットワークの強みを活かしながら、持続可能な運営モデルを構築できるかが注目される。
(Yoichi Yamashita)



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