笑福亭鶴光が「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」を振り返る - 伝説の深夜番組の“今だから言える秘話”
マイナビニュース / 2024年12月11日 11時0分
1970年代から80年代にかけて、関西弁を武器にした軽妙な語り口と下ネタ満載の内容で一世を風靡した伝説の深夜ラジオ番組『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』。ファンからの熱い要望に応えて、2017年にはJ:COMテレビの番組『笑福亭鶴光のオールナイトニッポンTV』として復活を果たし、好評を博している。
その50年におよぶ歴史を記念し、12月14日(土)には自身も「オールナイトニッポン」パーソナリティを務めたデーモン閣下をゲストに招き、「オールナイトニッポン」の思い出を振り返る放送を予定している。
その番組放送に先立ち、笑福亭鶴光師匠に独占インタビューを敢行。番組の思い出や裏話、現在のメディアに対する想いなどを存分に語ってもらった。
○グレーゾーンギリギリを攻めた3カ月で若者の心を掴む
──鶴光師匠が1974年にニッポン放送のラジオ番組『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』のパーソナリティを務めることになってから、今年で50年になります。そもそも番組を担当するきっかけは何だったのでしょうか。
笑福亭鶴光師匠(以下、鶴光):当時『オールナイトニッポン』の土曜日は、あのねのねがパーソナリティを務めとった。それがコンサートツアーで3カ月くらい休むというので、ピンチヒッターとして担当することになったのがきっかけ。だから最初から、あのねのねが戻ってくるまでの3カ月でおしまいという話やった。たとえ頑張って(リスナーから)ハガキがたくさんくるようになっても、知名度が上がっても、絶対それ以上はないからと。
──それが、結果的に11年以上にわたって続くことになったわけですよね。
鶴光:だいたい3カ月やそこらで人気なんて出えへんのよ。それやったら、短い間だけど『オールナイトニッポン』の歴史の中で「こんな無茶するヤツがおったんか、怖いわぁ」と思ってもらおうと。そこで居直って、グレーゾーンギリギリでガンガンやった。そのおかげで評判がウワーッと広まるわ、ハガキも増えるわで、ものすごいことになって。ハガキなんて毎日1万通よ。全部は読めんから1,000通くらいだけ残して、それをプロデューサーやディレクターが仕分けて、その中から選んでいたけどね。
それで、あのねのねが戻ってきたときに「こんだけ反響があるのなら」と、別の曜日に移ってパーソナリティを続けさせてもらえることになったわけ。あのねのねが番組を辞めた後は、その後任として再び土曜日を担当することになって、最終的に1985年まで11年9カ月続くことになったんや。
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