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「大腸がん」は早期発見・早期治療が重要 - 初期症状はある?

マイナビニュース / 2024年12月18日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

大腸がんは、大腸(結腸・直腸)に発生するがんです。大腸がんにかかる人は増加傾向にあり、がんによる死亡数は胃がんを抜いて第2位となっています。早期の段階では自覚症状はほとんどありませんが、進行すると症状が出ることがあります。今回は、大腸がんの概要や罹患率、原因とともに、自覚症状のない大腸がんを見つけるために大切な検診について解説します。

○大腸がんとは

大腸がんについて知る前に、大腸の役割や構造について確認しておきましょう。大腸は、消化管の最後尾にある全長約1.5〜2m、直径約5〜7cm(小腸の2〜3倍)の臓器で、主に水分の吸収を行い、便を作る役割を担っています。また、大腸は大きく「結腸」と「直腸」に分けられ、結腸はさらに盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられます。

大腸がんは、大腸表面の粘膜から発生する悪性腫瘍の総称で、特に便が長い間貯留しているS状結腸と直腸にがんができやすいと言われています。大腸がんの治療の選択肢には、内視鏡治療、外科治療(手術)、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療などがあります。

どの治療が勧められるかは患者によって異なり、大腸がんの深さ(深達度)や大きさのほか、転移、浸潤、腹膜播種(ふくまくはくしゅ)(※)の有無なども考慮し、総合的に判断し決定します。
○大腸がんの症状

大腸がんは早期の段階では無症状のものが多く、進行すると症状が現れることがあります。症状は血便、排便習慣の変化(便秘や下痢)、便が細くなる(狭小化)、残便感、貧血などです。腫瘍が大きくなり腸管の内腔が狭くなってくると、腹痛や腹部膨満感、嘔気、嘔吐、体重減少などの症状が現れます。

また、症状はがんの部位にも影響を受けます。右側大腸(盲腸から横行結腸まで)では腸内溶液が液状であるため、症状は貧血や軽度の腹痛に留まることが多いです。一方、左側大腸(下行結腸から直腸)では便が固形となり腸管腔も狭くなるため、通過障害をきたす頻度が高くなり、腹痛・嘔吐の症状がみられることがあります。肛門に近い腫瘍の場合、血便や便柱狭小化をきたすこともあります。

腫瘍が他の臓器に転移、浸潤した場合、他臓器の画像検査や他臓器症状(血尿、性器出血など)が大腸がん発見のきっかけになるケースもみられます。

最も頻度の高い血便は、痔など良性の病気でも起こることがあるため放置してしまいがちですが、がんである場合はそのままにしておくと進行してしまいます。このような症状がある場合は、速やかに消化器科や肛門科、胃腸科などを受診するようにしましょう。

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