不眠がうつ病を招く!?

nemgym(ネムジム) / 2014年11月17日 15時0分

写真

不眠がうつ病を招く!?

うつ病と睡眠障害は、「ニワトリ」と「タマゴ」の関係にあります。

うつ病患者の90%が睡眠障害を抱えている

不眠が続くとうつ病を発症しやすくなり、またうつ病患者の90パーセントの人が睡眠障害を発症しています。不眠を訴えて医療機関を受診される方の20パーセントの人がうつ病であり、特に中高年では50パーセントに高まるといわれています。 医学的には「気分が憂鬱ですぐれない」「興味や関心がうすれて楽しめない」「疲れやすい」という3つの症状のうち、2つ以上が2週間以上続くと、うつ病と診断されます。気分だけの症状ではなく、実際に身体を動かすことができなくなったり、食事をすることまでもができなくなったりします。不安感やイライラ感を覚えたりもします。

睡眠障害がうつ病の引き金

うつ病にとっての睡眠障害は、結果として現れてくる症状ではなく、睡眠障害が引き金になって、うつ病を発症することが最近の研究で分かってきました。睡眠障害は、うつ病発症の「危険因子」だということです。一般的によく眠れている人と比較して、不眠症の人がうつ病になる頻度は5倍、過眠の人では2倍の発症リスクがあります。 うつ病が治ったと診断された後にも、不眠の症状が続いてしまうことを「残遺性不眠」と呼びます。残遺性不眠の人は、うつ病の再発率が高いことも明らかになってきました。つまり不眠になると、うつ病のリスクが高くなります。一方で何らかの原因で、うつ病になると、その症状のひとつとして不眠をはじめとした睡眠障害が現れます。「タマゴが先か、ニワトリが先か」という表裏一体の関係にあるのです。

自律神経のバランスを整える「セロトニン」が、睡眠を司る「メラトニン」へ変化

セロトニンという物質は、不安感や緊張をとりのぞいて、自律神経のバランスを整える役割を果たします。セロトニンは、朝の光を浴びて活動を始めることで、体内で盛んに作り出されます。日中に、落ち着いた気持ちで、なおかつ活発に活動できるのは、このセロトニンの働きが大きく影響しています。このセロトニンは、夜になって暗さを感じると、睡眠を司るホルモンである、メラトニンへと変化します。 そして翌朝に外光の光を浴びると、メラトニンは消失して、またセロトニンが体内で作られるというサイクルを繰り返します。睡眠が乱れ、朝の外光を浴びず、昼間に活発に活動しないと、まずセロトニンが足りなくなってしまいます。セロトニンが不足するとメラトニンも充分に作られなくなるため、眠れなくなってしまいます。 ちょうど、うつ病と、睡眠障害が表裏一体の関係にあるように、日中のセロトニンと睡眠時のメラトニンも表裏一体の関係にあるといえます。こうした悪循環を絶ちきるためにも、日中にはしっかりと活動して、夜には良い睡眠をとることが大切です。 参考書籍 『「病気の原因は「眠り」にあった』 宮崎総一郎 滋賀医科大学特任教授 実業之日本社 photo by ohmann alianne

【提供:武田薬品工業株式会社】

nemgym(ネムジム)

トピックスRSS

ランキング