「サステイナブルでありながらもラグジュアリーでモダンなファッションにできるということを見せたい」I & Fashion Issue : Chantelle Thach

NeoL / 2020年11月28日 17時0分

「サステイナブルでありながらもラグジュアリーでモダンなファッションにできるということを見せたい」I & Fashion Issue : Chantelle Thach



パンデミックで引き起こされた様々な変化を受けて、ファッションも転換期を迎えている。かねてより懸念されていた環境問題に関してのエシカルな動きは加速し、工業的な変化はもちろん、Black Lives Matterなどのムーヴメントからも文化の盗用やフィッシングをはじめとする問題にもさらに目が向けられるようになり、作り手のアイデンティティが強く問われる時代。そんな時代に、オリジナルを生み出すにはどのような思考、プロセスが必要なのか。LAからイタリアに移りファッションを学び、ファッション・エディター、スタイリストとしてのキャリアを積んだChantelle Thach。ウィルソン病の手術を経て、来年からはNYに移り、パーソンズでファッションを学ぶという彼女に話を聞いた。(→ in English)


ーーまず自己紹介をお願いします。


Chantelle Thach「こんにちは! 私の名前はChantelle Thach。フリーランスのスタイリストで、パーソンズ・スクール・オブ・デザインでファッションを学んでいます。サンフランシスコで生まれ、家族とサンラモンのイーストベイに引っ越すまでサンフランシスコで育ちました。幼い頃からファッションが大好きで、クリエイティブ業界で働きたいとずっと思っていました。ファッションでのキャリアを追求することを決心して、17歳のときにバーニーズニューヨークで仕事をし、バーニーズが破産申請する直前まで3年間働きました。バーニーズは、今も有名なデザイナーの何人かを輩出したことで知られており、ここで業界に対する知識と情熱を手に入れました。最初、マーチャンダイジング・マネジメントを勉強するためにオレゴン州立大学に行きましたが、ラグジュアリーなファッション業界が好きな私にとっては十分にクリエイティヴな環境ではないと感じ、イタリアのフィレンツェに留学することを決意したんです。イタリアのフィレンツェAccademia Italiana School of Designでファッションの歴史、写真、マーチャンダイジング、デザイン、イタリア語を学び、Piazza Pittiを訪れ、地元のオートクチュールデザイナーのTiziana Alemanniでインターンシップをする機会を得ました。このインターンシップを通じて、ファッションマガジン『Joys Magazine』のファッションエディター兼スタイリストになるためのネットワークを築きました。ロンドン、ミラノ、パリのファッション・ウィークに参加して、デザイナーにインタビューし、出版版のコンテンツをキュレートしました。インターン中にフィレンツェで勉強することは忘れられない経験であり、イタリアがいつも私の心の中で特別な場所にある理由です。私は今もイタリア語を学んでおり、いつか流暢に話せるといいなと願っています。
2018年秋冬のファッション月間を経て、自分の健康状態が異常であることに気づきました。後に分かったのですが、ウィルソン病(日常生活において食事で摂取された銅が、正常に肝臓から胆汁中・腸管中に排泄されず、肝臓・脳・腎臓などに銅が多量に蓄積することによって肝臓や神経などに重い障害を引き起こす病気)の基礎疾患のために、緊急肝移植が必要な状態だったんです。2018年6月18日に手術を受けましたが、イタリアへの帰国はキャンセルせざるを得なくなりました。2年後、ついに大好きなことを勉強することができることになったのですが、イタリアではなくパーソンズに行くことになりました。世界で最も有名なファッションスクールの1つで勉強することができる素晴らしいチャナスを得てすごく嬉しいです。来年1月からニューヨークへ引っ越すことを楽しみにしています」


ーーファッションへの情熱を生み出しているルーツは?


Chantelle Thach「ルーツは、幼い頃に触れたものにあります。私が大きくなるにつれて、母はSaks Fifth AvenueでPradaのスペシャリストとして勤務し、父もそうした良質なものに夢中になりました。両親は旅行が大好きなので、幸運にも東京、香港、パリ、イタリア、ニューヨークなどの主要なファッションの中心地を訪れ、世界の様々な地のファッションに触れることもできたんです。サックスやバーニーズなどのデパート、Dior、Prada、GUCCI、Marc Jacobsなどのブティックを訪れ、両親が買い物を終えるのを待ち、一番いいと思うアイテムについてアドバイスをしたりして育ちました。人生で何を追い求めたいのかを知る前からファッションは常に私の側にあり、大きな部分を占めていたんです。最初に働いたのは17歳、バーニーズ・ニューヨークのセールス・アソシエイトになった時でした。その時からファッションの道に進むと確信していました」


ーー1日の始まりに服を選ぶときに、決め手となるのはどんなこと? 


Chantelle Thach「季節によって変わります。今は秋なので、ズボン、ミディスカート、ストレートフィットのデニム、分厚いプラットフォームスニーカーまたはブーツ、ロングトレンチコートまたは特大のブレザー。冬のシーズンに入ると、ヴィンテージ、植物性またはサステイナブルなレザーのパンツ、より分厚いブーツになります。主張のある冬のコートが大好きなので、ヴィンテージまたは中古のムートン、革、またはトレンチコートも。色に関しては、ニュートラルなものを着るのが好きです。毎シーズン、オフホワイト、クリーム、チョコレートブラウン、ブラックを着るのが大好き。でも、カラーブロッキングも大好きなので、色が気になる時はグリーン、パープル、ブルー、オレンジ、イエローを着て楽しんでいます」


ーー何年代のどのようなファッションが好きですか。


Chantelle Thach「すべての時代のファッションが大好き。どの時代にも重要なトレンドがあると思います。一番共感を抱くのは70、80、90年代でしょうか。60年代とその時代のクラッシィさは今でも素晴らしいけど、70年代は日本のデザイナーやファッションがヨーロッパのファッションシーンでも有名になったというファッションにとっても大きな出来事があった時代なのでもっといいなと思います。私はこの時代のすべての暖色系とブラウンの色合い、そして楽しいクロップトップ、ジャンプスーツ、ハイライズのパンツ、毛皮のコートとブーツが大好き。女性が保守的なフルレングスとミディレングスのドレスから離れ始め、もう少し反抗的でトレンディなドレスを着始めたことが素敵。ゴーゴーブーツ、ドラマチックなショルダー、鮮やかなカラー、デニムのすべてが大好きだったので、80年代もとても楽しい。人々が自分のスタイルをもっと楽しみ、明るいメイクをし、大きなカーリーヘアになった時代。パーティ好きやパンクロッカーにとって象徴的な時代です。そして本当に馴染み深い90年代のグランジ。私は1998年に生まれたので、90年代の映画や番組を観て育ちました。クールなキッズ全員が破れたジーンズ、クロップトップ、ローライズパンツ、露出の高いトング、大きなイヤリング、リップライナーという姿で、ハイライトを浴びていた。私にとって最もセクシーな時代で、お気に入りのヴィンテージ・ファッションのコレクションのほとんどは90年代のものです。私の今のスタイルは70年代、90年代、そしてモダンファッションのミックスですね」








ーークリエイションに向かう際にインスピレーションとなるものは?


Chantelle Thach「主なインスピレーション源は現在と過去のファッションショー。世界の様々な地域から多様なトレンドやスタイルを見つけるのが大好きなので旅行からも大きな刺激を受けています。最近はInstagramで、デザイン、ファッション、ビューティ、アート、サステイナビリティで非常にユニークなことをしているクリエイティブをたくさん発見しているので、ソーシャルメディアもその一つですね」


ーーファッションで自己表現をする際の自分の中の哲学があれば教えてください。


Chantelle Thach「私の服、靴、バッグは全てどこで作られているかなどがわかるもので、それは私にとって大きな価値があります。ファストファッションの買い物は控えているのでクローゼットは両親から受け継がれてきた古着で構成されていて、それらを手直ししたりモダンにするのが好きです。小さなブランドもあれば大きなブランドのもの、プレオウンド、ヴィンテージ、様々なアイテムをスタイリストとして蓄積してきました。私はサステイナブルでエシカルなブランドだけでなく、ヴィンテージや中古品も可能な限り購入して着用するようにしています。何か新しいものが欲しい場合は、経済の循環を促進するためにプレオウンドのものを購入したり。新品のものを買う時は、クローゼットの中で長く持ちこたえられるもの、愛し、世話をしてくれる誰かの手に渡ることを前提としたものにしています」


ーーパーソンズで学ぶことにした理由を教えてください。


Chantelle Thach「1月にサンフランシスコからニューヨークに引っ越すのですが、人生のこの次の章にとても興奮しています! 次に住みたい場所はニューヨーク市だとわかっていたし、世界で最も有名なファッションスクールの学位を取得したかったので、パーソンズに転校することにしました。私がパーソンズに興味を持ったもう一つの理由は、ストラテジックデザインとマネジメントのBBA専攻のめ。私はファッションのビジネス面を研究していて、ファッションと同じくらいアントレプレナーシップに強い情熱を持っているので、パーソンズはその両方を学ぶのにとても役立ちます。
パーソンズでの専攻はビジネスに重点を置いていますが、教授は私たちが好きなブランドのプロジェクトを作ることを許可してくれています。私はファッションブランドに関するあらゆるビジネスとプロジェクトの研究を行い、その研究によってクリエイティブとビジネスの両方の側面から満足を得ることができます。学生であると同時に私はフリーランスのスタイリストでもあり、それは自分のクリエイティブなアウトプットの別の側面となっています」



ーー「Boyfriend Magazine」での作品はとても素敵でした。サステイナブル、アップサイクルド、プレオウンドのみを使っていましたが、エシカルコンシャスについての意見を聞かせてください。



Chantelle Thach「そう言っていただいてありがとうございます! ファッション業界をよりサステイナブルでエシカルで社会、環境に配慮した空間へと推進することに情熱を注いできました。そしてそうしたファッション業界の使命と目標を物語るような撮影をプロデュース、ディレクション、スタイリングしたいと考えたんです。現在、サステイナブルなファッションブランドにフォーカスしたインディペンデントな研究事例にも取り組んでいるので、それらをスタイリストとしての仕事に取り入れたいとも思いました。自分のクローゼットから撮影用の作品を調達し、プレオウンドやヴィンテージを探すことから始めました。Marine Serre、Vivienne Westwood、Sketch-yなどのサステイナブルなブランドのいくつかを象徴的に使い、持続可能なファッションでありながらも豪華でトレンディであることができるということを人々に示したかったのです。だから80年代をテーマを選びました。そうしたブランドにもマッチしているし、サステイナブルでもファッショナブルで楽しくできると示すにも良いので」


ーージェンダーレスなファッションが勢いを増していますが、あなたの作品や仕事にも影響はありますか。


Chantelle Thach「ジェンダーニュートラルなコレクションを発表しているブランドや、ビジネスのあらゆる側面でダイバーシティとインクルージョンを促進するために努力しているブランドに心から感謝しています。ファッションは自己表現の一形態であるため、消費者がこの業界でしっかり表現され、尊敬されていると感じることが重要です。また、ファッションのジェンダーに関するラベルが、誰かが好きなように着飾ることを妨げるべきではないと思います。バーニーズで働いていた時、私は大体がメンズで買い物をし、受け継いだ父のスーツをすべて作り直しました。持続可能性とインクルージョンをビジネスの中核に据えているジェンダーニュートラルなファッションとブランドは、私たちに必要なもの。それらのコレクションを組み合わせているデザイナーが好きです。今後もより多いサイズ展開を含めたファッションが増えることを期待しています」



ーーファッションはどのようなパワーがあると思いますか?


Chantelle Thach「ファッションは人々が考える以上の力を持っています。ファッションを気にしないと思っている人でも、みんながそれを消費しているし、周りのいたるところにあるのですから。私たちはみんな、デザインと製造の過程を経て生まれた服を着ていますが、ほとんどの人はそれを忘れているようです。環境に関して世界で最も有害な産業の1つであるため、より良い前進をする必要があります。つまり、私たちの力を使い、工場の非倫理的な労働条件、動物福祉、絶えず放出されている異常な量のプラスチック、廃棄物と温室効果ガスの排出、そして包括性と多様性というグローバルな社会問題について語り合うべき。パンデミックにより、これまで以上に新たな出発が可能になったと思います。ブランドがよりコンシャスでサステイナブルな方法で進むことを期待しています」


ーーファッションは外見の意識だけでなく、政治的スタンスを表す道具でもあります。BLMなどの政治的ムーブメントはどのようにこれからのファッションを変えてゆくと思いますか。


Chantelle Thach「Black Lives Matterのムーヴメントは、ファッション業界が耳を傾けるべきこと。残念ながら、多くのブランドはキャンペーンやソーシャルメディアで黒人や実験的なモデルを起用することをしっかり考えていません。これは変えていくべき事柄でした。ついに近年のBLMムーヴメントを通じてブランドもより説明責任が課され、真にシステマティックな変化を生み出すことに一歩踏み出せるようになったのです。包括的または多様ではない、有色人種であるモデルやインフルエンサーを起用していないブランドの場合、ビジネス全体を内部から再考し、変化し、考え続けるブランドになってくれることを願います。そうでなければ、ブランドは短命に終わるでしょう。変化を実現するために真のイニシアチブをとり、対策を講じているブランドが支持を得て長く続けていけるのです。まだやるべきことや改善すべきことがたくさんありますが、ファッション業界の声とプラットフォームによって、ファッションだけでなくすべての業界をよりエシカルでインクルーシヴで持続可能な世界に向けて推進できることを願っています」


ーー自分のRaceがどのようにファッションの世界で表現されてると感じますか。


Chantelle Thach「私は中国系アメリカ人ですが、ファッション業界がようやく中国やアジアの他の地域からやってくるクリエイティブやデザイナーに気づき始めていることを誇りに思います。でも一方でまだ少ない、もっと普通にたくさんのアジアを代表するような人たちが周りにいたらいいのにと思います」


ーーアイデンティーを自分の作品に反映することはありますか。またそのアイデンティに限界を感じることはありますか。


Chantelle Thach「自分のアイデンティティに制限を感じることは全くありません。私は非常にオープンで自由な心を持っているので、自分に最高のフロウを作り出すだけ。私がどんな人間であるかが自分を今の場所に導いているので、プロセスを信じ続け、クリエイティヴな情熱を追求し続けるのみです」







ーーパンデミックによって、ファッションのプレゼンテーションも変わってきています。自分のファッション、またクリエイションそれぞれに変化はありますか。


Chantelle Thach「パンデミックのため、みんなが長い休息をとりました。パンデミックの間は家を出る機会がなかったため、クリエイティヴィティを保つのに苦労しました。そこで、Fashion Revolutioからオンラインのサステイナブルファッションに関するコースを受講して、ケーススタディを作り上げることにフォーカスしたんです。持続可能性と社会の変化を促進するために尽力している素晴らしいブランドについて広範な調査を行い、200のサステイナブルブランドのリストをキュレーションしました。私は新たな知識を利用して、業界のサステイナブルな変化を推し進めている他のクリエイティブとネットワークを築き、話し、スタイリストとしての仕事を通じてこれらのブランドを体現していきたいと思っています」


ーーファッションにおける環境問題、政治との関係をどう捉えていますか。


Chantelle Thach「私は自分のヴィジョンとスタンダードを自分がサポートするブランドにも求めます。例えばパンデミックの間、小さなサステイナブルのブランドだけでなく、Black/ Pocに運営されているか、BLMに寄付しているブランドをサポートしたいと思っています。私は自分の個人的な基準と信念を通じてサポートするブランドをより吟味していて、その選択が私のオリジナリティを物語っているんです」


ーーオンラインでたくさんの情報に触れてしまう中でオリジナルをどのように作っていますか。


Chantelle Thach「フォローしたくなるようなクリエイティヴやブランドを見つけるのは楽しいですが、ソーシャルメディアで他の人をコピーして自分のスタイルにするのは好きではありません。新しいブランドやデザイナーと一緒に、自分が持っているヴィンテージや定番の作品と組み合わせて、独自のルックやスタイルを作るのが好きです。いいねやフォロワーの影響を受けていないと言ったら嘘になると思いますが、それを無闇に増やしようとは思いません。自分のことをして、好きなものをポストし、ブランドにタグを付けて、私がどのように作品をスタイリングしたかを彼らがわかるようにしています。より多くの人が私のコンテンツを気に入ってくれたら素晴らしいことですが、あまり固執はしていない。もしかしたら後に変わるかもしれませんが、今は世界中のブランドやクリエイティヴとの永続的な関係を築くことに関心があります。それはライクやフォロワーの数よりも重要だと思うからです。世界中の人々と新しい友達関係やパートナーシップを作るのが大好きです」


ーー自分の中で、アイデンティティを確立できたと思う瞬間、または殻/壁を破れたという瞬間があったとしたらどのような時?


Chantelle Thach「イタリアに留学していたときに自分のアイデンティティを発見したと思います。他の国に越して、言語を学び、違う文化に没頭することを余儀なくされたのは初めてでした。私はイタリアの文化が本当に好きで、いつか戻ってみたいくらい。イタリアでの生活の中で自己を発見するという経験をしたので、イタリアとそこでの時間がいつも私の心の中にあるような気がします。私はまだイタリア語を学んでいるし、普通の留学経験がなかったのでもっと流暢になりたいと思っています。当時英語を全く知らなかったオートクチュールデザイナーにインターンしている間、私はイタリア語を学び、自分とはまったく異なる世界から来たこの女性との絆を築かざるを得ませんでした。彼女は私にとって第二の母親のようになり、放課後のほとんどを彼女のサルトリアで共に過ごしました。ファッション、アート、イタリア文化への愛と情熱を通じて、このような強い絆を築き上げたのです。帰国後、肝移植などを乗り越え、ゼロから始めなければならなくなって初めて、アイデンティティが強くなりました。パーソンズに移ったことはとても大きな出来事。ここが居場所だという、イタリアで感じたのと同じような感覚がしたからです。現在、パーソンズの学生であり、ファッションと起業家精神の教育を学ぶことはとても自分らしく感じるし、それが私をどこに連れて行くのか楽しみです」





ーーパンデミックや環境保護のための取り組みでファッションの方向性は変わりつつあります。そのことについてどう思いますか。


Chantelle Thach「パンデミックは、ほとんどのファッションブランドに痛手を及ぼしていて、残念ながらまだ取り戻せていません。しかし、私は逆境での希望があると信じています。私たちの業界は、よりサステイナブルで、エシカルで、社会に配慮した世界へと形を変えつつあり、ブランドが今年の不確実性と隔離からどのように復活するか楽しみにしています。より環境にやさしいコレクションの作成、廃棄物やプラスチックの削減、衣類の生産量の削減、多様性と包括性の向上など、あらゆるファッションの変化を。業界でこのシステムの変更を推進し続けるのは、私の世代であるミレニアル世代とZ世代の手に委ねられていると思います」


ーーこのファッション転換期でファッション学生として、これからやるべきことは何だと思いますか。


Chantelle Thach「変化への準備が整った職場に入ることができるように、教育を最大限に活用すること。パーソンズのサステイナブルなファッションのケースレポートの作成に努力を費やしていて、来年はシニア・キャップストーン・プロジェクトのプラットフォームを立ち上げることができるようにしたい。ニューヨークでスタイリストとして働き続け、サステイナブルなファッションのケーススタディを構築し、イタリア語を強化し、パーソンズでストラテジックデザインとマネジメントの学位を取得します」


ーーファッションでの表現にしても、自分の殻を破るということにしても、アクションを起こしたい、一歩踏み出したい人のために何かアドバイスは?


Chantelle Thach「やるのみ! 決まり文句に聞こえるかもしれませんが、私は自分の情熱を後の人生での準備のために傾けると思ってやってきました。けれど本当は誰も万全の準備ができていないかもしれない。だから、本当に好きなことであり、やりたいことであるかどうかを知る唯一の方法は、心からやってみること。リサーチを開始し、あなたがやりたいことと同じようなことをしている人々をフォローし、何があなたに最も共鳴するかを見てください。あなたはそれが本当に好きで、そのルートを追求するために人生で最善の決断をしたことに気付くかもしれませんし、途中でもっと楽しんでいる何かを見つけるかもしれません。いずれにせよ、あなたは答えを得て自分自身を推し進めており、それは私の本では常に勝利です:)」


text & edit Ryoko Kuwahara


Chantelle Thach
San Francisco and New York City based Editorial and Wardrobe Stylist. Chantelle is pursuing her BBA in Strategic Design and Management at Parsons School of Design.
https://www.chantellethach.com
https://www.instagram.com/chantellethach/









-Can you introduce yourself?



Chantelle Thach : Hello! My name is Chantelle Thach and I am a fashion stylist and student at Parsons School of Design. I was born in San Francisco and was raised in the SF Bay Area. I’ve always loved fashion but it wasn’t until my first real job at the age of 17 at Barneys New York when I decided to work towards pursuing a real career in fashion. I stayed with the company for 3 years until right before they filed for bankruptcy. Barneys was known for launching some of the most renowned designers today and I believe this is where I gained most of my knowledge and passion for the industry.
When I studied abroad in Florence, Italy at Accademia Italiana School of Design, I studied fashion history, photography, merchandising, design and Italian language and made an effort to really immerse myself into the culture. After going door to door in Piazza Pitti, I was able to obtain an internship for a local couture designer by the name of, Tiziana Alemanni. At the time, she didn’t know much english nor did I know much Italian but we found ways to connect through our passions for art and fashion. Studying in Florence while interning was an unforgettable experience and is the reason why Italy will always hold a special place in my heart. I am still learning Italian today and hope to be fluent one day.
After coming home from the Milan and Paris autumn/winter 2018 fashion weeks, I found out that I was in need of an emergency liver transplant due to an underlying disease that I didn’t know I had called, Wilson’s disease. This resulted in me having surgery on June 18th of 2018 and left me with no choice but to cancel my move back to Italy. Fast forwarding 2 years later, I am finally back in school to finish studying what I love most but instead at Parsons School of Design in NYC. I am very grateful for the amazing opportunity to study at one of the best fashion schools in the world. Parsons is amazing and I look forward to moving to New York City in January of 2021. Today, I am a full-time student, stylist and am working on an independent project that encompasses sustainability in the fashion industry.



-What are the roots to your passion?


Chantelle Thach : My roots for the fashion industry comes from what I was exposed to at an early age. My mom worked at Saks Fifth Avenue as a Prada Specialist as I was growing up and my dad was also always into the finer things in life. My parents also love traveling so I was fortunate enough to visit some of the most major fashion capitals such as Tokyo, Hong Kong, Paris, Italy and New York City, growing up which exposed me to fashion from different parts of the world. I grew up visiting department stores like Saks and Barneys and designer boutiques like Dior, Prada, Gucci and Marc Jacobs while waiting for my parents to finish shopping and giving them advice on which pieces I loved best. So before even knowing what I wanted to pursue in life, fashion was always just around me and was already something that was a huge part of me. My first real job was at the age of 17 when I became a sales associate at Barneys New York so that was when I definitely knew that I was going to pursue a career in fashion.




-What does your outfit everyday depend on? Is it affected by the weather, colors that catch your eye?


Chantelle Thach : My everyday outfit definitely depends on the season we are in. Since we are in fall right now, my go to outfit consists of trousers, midi skirts or straight fit boyfriend jeans, chunky platform sneakers or boots and either a long trench coat or oversized blazer. Since we are entering the winter season, my go to outfit will definitely consist of vintage, vegan or sustainable leather pants, trousers, more chunky boots, and I love statement winter coats so any of my vintage or pre-owned shearling, leather, or trench coats. In terms of colors, I like to wear neutrals most of the time. I love wearing off white, cream, chocolate brown and black every season. But I also love color blocking so if I am in the mood for some color, I have really been enjoying wearing greens, purples, blues, oranges and yellows.


-What period fashion do you like and why do you like it.



Chantelle Thach : I honestly love every fashion era, I think there are significant trends from all our fashion periods. However, I think the fashion era’s that resonate with me the most are the 70s, 80s and 90s. Although, I still appreciate the 60’s and how classy the era was, the 70s resonates more with me because this was a huge mark for fashion when Japanese designers and fashion became renowned in Europe’s fashion scene. I love all the warm colors and shades of brown from this era and the fun crop tops, jumpsuits, high rise pants, fur coats and boots. I love that women began to gear away from the conservative full and midi length dresses and started dressing a little more rebellious and trendy. The 80s is a fun era for me because I loved all of the gogo boots, dramatic shoulders, bright colors and denim everything. This was an era where people got to have more fun with their style and have bright makeup and big curly hair. I think that's why people are most familiar with 80s fashion, it was an iconic era for partygoers and punk rockers. Lastly, 90’s grunge is another era that really resonates with me. I was born in the late 90’s in ‘98 so I grew up watching movies and shows from the 90’s where all of the cool kids wore ripped jeans, crop tops, low rise pants, exposed thongs, big earrings, lip liner and had highlights. This was the sexiest era for me and most of my favorite vintage fashion collections actually come from the 90s. In fact, my current style is a mixture of 70s, 90s and modern fashion.




-How would you describe yourself as a child?


Chantelle Thach : As a child, I was already exposed to fashion from my parents. Like I said before, I loved traveling and shopping at an early age so I would say that I developed my fashion sense early on.







-What is your main source of inspiration? (Art, social media, childhood memories)


Chantelle Thach : My main source of inspiration are the fashion era’s, current and past fashion shows and traveling is another huge one for me because I love finding different trends and styles from different parts of the world. I would also say social media because recently I have been discovering many creatives on Instagram that are doing such different and unique things in terms of design, fashion, beauty, art and sustainability.


-When you express yourself in fashion, do you have your own philosophy?


Chantelle Thach : Yes, all of my clothes, shoes and bags carry great value to me because of where it comes from. I refrain from shopping fast fashion so my closet consists of vintage clothes that were passed down from my parents that I like to rework and modernize, pieces I have purchased from small and emerging to bigger scale brands, pre-owned and vintage pieces, and pieces I have accumulated from working as a stylist. I definitely try to shop and wear sustainable and ethical brands as well as vintage and pre-owned items as much as possible. If there is something new I want, I will search for a gently used version just because I’d rather buy something pre-owned to help promote the circular economy. When I buy brand new pieces, I make sure it is a piece that will last in my closet for a long time and then will be passed on to someone else who will also love and care for it.


-You just moved to New York from Los Angeles. What made you choose to study in Parsons school of design?


Chantelle Thach : I am actually moving to NYC from San Francisco in January and I am very excited for this next chapter in my life! I decided to transfer to Parsons because I knew that the next place I wanted to live was New York City and I wanted to work towards a degree from one of the most prestigious fashion schools in the world. Another reason why I was interested in choosing Parsons is because of its Strategic Design and Management BBA major. I am studying the business side of fashion and am very passionate about entrepreneurship as well as fashion so Parsons has been helping me mend both of my passions.


-You might study fashion design and business in Parsons. What do you think about the balance of creation and business?


Chantelle Thach : At Parsons, my major is very business focused however, my professors allow us to create our projects according to brands that we are passionate about. So I have done all of my business and research projects on fashion brands and it has given me the opportunity to get satisfaction from the creative and business side. I am also a freelance stylist outside of school, so that is also another creative outlet of mine.


-Your work for Boyfriend Magazine is amazing. That style using only sustainable , up-cycled, pre-owned. Please tell us your thoughts on ethical consciousness.


Chantelle Thach : Thank you so much! I have been passionate about pushing the fashion industry towards a more sustainable, ethical and socially conscious space for a while now therefore I wanted to produce, create direct and style a shoot that spoke to my missions and goals for the fashion industry. I am also currently working on an independent case study that highlights sustainable fashion brands so I wanted to incorporate that into my work as a stylist. I began with sourcing pieces for the shoot from my personal closet and looking for pre-owned and vintage pieces. I wanted to highlight some of my fashion sustainable brands such as Marine Serre, Vivienne Westwood and Sketch-y in the editorial to show people that sustainable fashion can still be luxurious and trendy. Which is why I also went with the 80s theme, it seemed fitting with the brands I was working with and I wanted to create something that showed how sustainable fashion could be fashionable, bold and fun like the 80s era was.


-More genderless fashion is coming about. Have you seen this effect in your work?


Chantelle Thach : I really appreciate brands that are coming out with gender neutral collections as well as brands that are making an effort to promote diversity and inclusion in all aspects of a business. Fashion is a form of self expression so it is important that consumers feel like they are being well represented and respected in this industry. I also don’t think gender labels in fashion should ever stop someone from dressing how they want. When I worked at Barneys, I shopped in the men’s department most of the time and I rework all of my dad’s suits that he has passed down to me. Gender neutral fashion and brands that are putting sustainability and inclusion at the core of their business is where we need to be. I love that designers are combining their collections now and I hope to see more size inclusive fashion going forward as well.


-What power do you think fashion has?


Chantelle Thach : Fashion has more power than people think. Even if you are someone who doesn’t think you care about fashion, we all consume it and it is everywhere around us. We all wear clothes that come from a design and manufacturing process and I think most people forget that. Since we are one of the most harmful industries in the world when it comes to the environment, we need to use our power to do better going forward. That means using our power to speak up about unethical working conditions in our factories, animal welfare, the insane amount of plastics, waste and greenhouse gas emissions that are constantly released into the environment that come with creating a fashion brand, and our world wide social issue of inclusivity and diversity. I think the pandemic has given us all a much needed reboot so that all brands and creatives who want to come out of this stronger than ever before, can. I hope to see brands come out of this in a more conscious and sustainable way.


-Fashion is not just about appearance; it is also a tool for political statements. How do you think the Black Lives Matter movement will change fashion?


Chantelle Thach : The Black Lives Matter movement was something that the fashion industry needed to hear loud and clear. Unfortunately, a lot of brands don’t think to hire Black/poc models in general to model their campaigns or even market for them on social media and this is something that has needed to change for a while now. Through social media, brands are finally being held more accountable through the recent BLM movement so that we can create real systemic change going forward. For brands that are not inclusive or diverse in the workforce nor do they hire models or influencers that are people of color, I hope they have already started rethinking, rebranding and retraining their entire business from within otherwise I do not think they will be lasting much longer. What I am happy to see are the brands that are taking real initiatives and measures to implement change. We still have so much more to do and improve from but I hope that with the fashion industry’s voice and platform, we can all push not only fashion but all industries towards a more ethical, inclusive and sustainable space.


-How do you feel your ‘race’ is represented in the fashion world?


Chantelle Thach : I am a Chinese American and I feel proud that the fashion industry is finally starting to notice more creatives and designers that are coming out of China and other parts of Asia. However, of course I wish this began sooner and that there was more asian representation in general.


-How do you feel that your identity plays a role in making art? Do you feel that it occasionally limits you?


Chantelle Thach : I don’t feel that my identity limits me at all, I am very open and free minded so I often just create whatever flows to me the most. Who I am as a person is what got me to where I am today, so I continue to trust the process and pursue my creative passions.







-Due to the pandemic, the way fashion is presented is very different. What are ways you continue to make work that is original?


Chantelle Thach : We all have taken a long break due to the pandemic. I struggled with staying creative during the pandemic because I didn’t have any opportunities to leave the house so I began educating myself by taking an online sustainability course from Fashion Revolution and began focusing more on building my case study around sustainable fashion. I have used my newfound knowledge to network and speak with other creatives who are also pushing for sustainable change in the industry as well as representing these brands through my works as a stylist.


-How do you communicate your views on climate change and politics through fashion? And how do you maintain your originality through that.


Chantelle Thach : I like to make sure that I align my visions and standards with the brands I support. For example, during the pandemic I wanted to contribute to small and sustainable brands that were suffering to keep afloat as well as brands that were owned by Black/poc or donated to BLM organizations. This speaks to my originality because I am being more selective of brands to follow and support through my personal standards and beliefs.


-With quarantine and staying at home, many find it harder to be creative. What are ways you get inspiration?


Chantelle Thach : During quarantine it was really hard to create so I began making more moodboards for photoshoot ideas as well as focusing on my independent sustainable fashion case study. I’ve done extensive research on brands that are doing amazing things to promote sustainability and social change and curated a list of 200 sustainable brands.


-In a time where you have access to millions of works online, how do you maintain original work? Are you affected by likes and followers on social media?


Chantelle Thach : I personally don’t like to obtain my style from copying others on social media. I enjoy discovering other creatives and brands to follow but I like to create my own looks and styles that are combined with vintage or staple pieces that I already own with newer brands and designers I have recently discovered. I think I would be lying if I said I wasn’t affected by likes and followers but I also don’t care enough to try to get more likes and followers. I kind of just do my thing and post what I like and tag the brands so they can see how I’ve styled their pieces. If more people like my content then that’s awesome but it’s not something I am very fixated on. That may change later but right now, I care more about creating lasting relationships with brands and creatives around the world because I think that matters more than how many likes or followers one has. I love making new friends and partnerships with people from all over the world.



-When are moments that you discover your identity. When is the time you feel that you break out of your own identity?


Chantelle Thach : I think I discovered my identity when I was studying abroad in Italy. It was the first time I had moved to another country and forced myself to learn the language and immerse myself into their culture. I really loved it and I even hope to move back some day. Because I discovered that huge moment in my life in Italy, I feel like I will always hold a place in my heart for Italy and my time there. I am still learning Italian language and hope to become fluent because my time there was not the typical study abroad experience. During my time interning for a couture designer that didn’t know any english at the time, I forced myself to learn Italian and create a bond with this woman that came from a totally different world than I did. She became like a second mother to me and I spent most of my after school days with her in her sartoria. We built such a strong bond through our love and passion for fashion, art and the italian culture. After coming home, my identity only grew stronger after dealing with hardships such as my liver transplant and having to essentially start from scratch when I moved back home. Transferring to Parsons was a huge moment for me because I felt that similar feeling I felt in Italy, like I finally belonged somewhere again. Right now, being a student at Parsons and pursuing an education in fashion and entrepreneurship is the most I have ever felt like myself and I can’t wait to see where it takes me.


-The pandemic and climate change has shaped fashion in a certain way. What is your opinion on this?


Chantelle Thach : The pandemic has hit most fashion labels in a negative way. Unfortunately, some may not even be able to come back. However, I do believe that there is a silver lining. Our industry is shaping into a more sustainable, ethical and socially conscious space and I look forward to seeing how brands come back from this year of uncertainty and isolation. Whether it be creating more eco-friendly collections, reducing waste and plastics, producing less clothing or being more diverse and inclusive, I hope to see all these sorts of changes in fashion and more. I believe that it is in the hands of my generation, millennials and gen-z, to continue to push for this system change in the industry.



-Currently, fashion is experiencing a big transition. As a fashion student in this era, what are your next steps?


Chantelle Thach : As a fashion student, I am focusing a lot on getting the most out of my education so that I can enter the workforce more prepared than ever before. I am also focusing a lot of my efforts on building my sustainable fashion case report for Parsons and hope to be able to launch my platform for my senior capstone project at Parsons next year. I will be continuing to work as a stylist in NYC, build my sustainable fashion case study, solidify my language speaking abilities in Italian language, along with finishing up my degree in Strategic Design and Management at Parsons.


-What is your advice to someone who is trying to step out of their comfort zone in fashion, to test their limits and take action.


Chantelle Thach : I would say, just do it! I know that sounds cliche but I used to tell myself that I would pursue a passion of mine later in life when I would be more ready. But the truth is, you may never be ready. So the only way to find out if this is truly what you love and what you want to do is to just do it wholeheartedly and give it your best shot. Start doing research and following people who are doing similar things to what you want to do and see what resonates with you most. You may find that you really love it and that you made the best decision in your life to pursue that route or you may find something else you enjoy more along the way. Either way you are getting answers and pushing yourself and that’s always a win in my book :)


text & edit Ryoko Kuwahara


Chantelle Thach
San Francisco and New York City based Editorial and Wardrobe Stylist. Chantelle is pursuing her BBA in Strategic Design and Management at Parsons School of Design.
https://www.chantellethach.com
https://www.instagram.com/chantellethach/

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