学校外でどのように子どもを守るべきか

NewsCafe / 2013年7月3日 15時0分

東京都練馬区立大泉第一小学校(児童数377人)の1年生の男児3人が男に切りつけられた事件が起きました。同校が全児童にアンケートを実施したところ、約半数が精神的な不安を抱えているとみられることがわかりました。

区教委のアンケートでは「よくねむれない」「あたまやおなかがいたくなる」など10項目ほどの質問に対し、児童が「よくある」「ある」「ほとんどない」「ない」のいずれかを選択する方式です。専門家が分析した結果、学年によって異なるものの、約半数が精神的な不安を抱えていると見られています。

文部科学省では子どもたちの安全対策を検討することにしています。しかし、学校の正門のなかは学校管理下ですが、校門をでると、保護者の責任となります。今回の事件は、学校の近くだが、路上ということで、学校の管理下ではありません。かといって、学校を出たばかりでは、保護者が守るというわけにはいきません。

2日にも、埼玉県坂戸市の千代田小学校の近くの公園で遊んでいた5年生の児童3人が男に襲われ、男女2人がけがをしました。もちろん、学校近くの公園は学校の管理下ではありません。騒ぐと男は逃げていたといいますが、まだ検挙されていません。

場所は、東武東上線坂戸駅から約一キロ。周辺には千代田小学校、千代田中学校、南小学校、筑波大附属坂戸高校、山村学園山村国際高校、女子栄養大など、学校も多くあります。また、明治製菓関東工場など、工場も建ち並んでいます。関越自動車道の鶴ヶ島ICまで約3キロに位置しています。

子どもを犯罪からどう守るのか。奈良県や栃木県では、13歳未満の子どもに「正当な理由」なく、声をかけるのを禁じる条例があります。栃木県は7月1日に施行されたばかりです。この声かけ禁止は真に子どもを犯罪から守るものになるかがわかりません。仮に役に立つとしても、誘拐事件など、声をかけなければ成立しない事件の抑止にはなるかもしれません。しかし、今回のように、声をかけなくても傷害事件が成立します。

もちろん、学校や保護者、地域が見守るということが大前提です。しかし、大人が目が届かない場所に子どもがいるときもあります。むしろ、子どもはそうした場所を遊び場として好みます。子ども自身がどう防ぐのかといった発想も必要です。練馬の事件も、坂戸の事件も学校が近くにあったことで逃げ込む場所があったことが幸いでした。しかし、過去には、誘拐された事件もあり、栃木県の今市市(現在は日光市と合併)で2005年12月に誘拐事件が起きました。その後、茨城県常陸大宮市の山林で遺体が発見されました。犯人は捕まっていません。

学校外でどのように子どもたちを守るべきか。その場に大人がいないことを想定した見守りシステム、防犯システムを確立しなければなりません。

[ライター 渋井哲也/生きづらさを抱える若者、ネットコミュニケーション、自殺問題などを取材 有料メルマガ「悩み、もがき。それでも...」(http://magazine.livedoor.com/magazine/21)を配信中]

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