なぜ金で人は死ぬのか?(前編)

NewsCafe / 2013年11月12日 15時0分

「NewsCafeユーザーによる犯罪コラム」第八回
武富士放火殺人事件
「なぜ金で人は死ぬのか?」

・感情よりも強く…人を突き動かす"欲"

警察庁が毎年発表している犯罪情勢データによれば、昨年一年間に起こった刑法犯罪の総数は42万7197件(交通業過を除く)。その動機で最も多いのは「対象物自体の所有・消費目的」の14万8327件、次いで「遊興費充当」の7万4098件、そして「生活困窮」の6万9597件…「憤怒」や「怨恨」などの理由は合わせても約5万だ。圧倒的に"金目当て""物目当て"の犯行が多いのである。そしてもちろん、罪種の内訳には殺人も含まれている。
しかし、これらの"理由"には明確な線引きが難しいケースも少なくはない。その最たる例のひとつが「武富士放火殺人事件」だろう。今から12年前、消費者金融「武富士」支店で、実に5名もの命が犠牲となる放火事件が発生した。

<目的も果たされない放火事件>

2001年5月、青森県の武富士弘前支店に男が侵入、ガソリンを散布しスタッフに「金を出せ」と恫喝した。しかし支店長に断られるや否やライターで火を放ち、何も盗らずに逃走。店内に残された9名のスタッフは奥の部屋に追い詰められ、うち5名が死亡する大惨事となってしまったのである。
武富士では犯人の似顔絵入りのポケットティッシュ2億5000万個を配るなどして警察に協力、ニュース番組など各種メディアでも犯人の似顔絵が何度も取り上げられた。そしてついに翌年3月、当時43歳のタクシー運転手・小林光弘(当時43)が逮捕される。
人当たりが良く勤務態度も真面目だったという小林を、凶悪犯罪に駆り立てたのは金だった。自宅購入時に約2000万円の住宅ローンを組んだ状態で、消費者金融から借金して知人に200万円を融通した。それらの返済を、競輪などギャンブルの勝ちで賄おうとしてさらに焦げつく…典型的なパターンである。逮捕後も小林は、目的が偏に"金"であったことを主張する。「5人も死ぬと思わなかった」「火を付けたのは逃げるためで、殺意はなかった」…。
結果として彼は金を手に入れることもできず、無辜の5人を死に追いやっただけだった。亡くなったスタッフに恨みがあったわけでもなく、ただただ金が欲しいがため…小林の死刑はすでに確定しているが、果たして本当に彼はこの結末を予測できなかったのだろうか。
今回NewsCafeでは、この事件を例に挙げ「金と人間の運命」というテーマで広くユーザーのコメントを募集したようだ。当記事では賛同の多かった意見や印象的なコメントを紹介していきたい。
※コメント総数…61件

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