課題となる噴火への備え

NewsCafe / 2014年10月1日 15時0分

長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火しました。御嶽山は1979年、死火山だと思われていましたが、噴火しました。
その5年後の1984年、御岳山麓を震源とする長野県西部地震が起きました。死者と行方不明者あわせて29人が犠牲となりました。
まず、「御嶽山」という表記ですが、朝日新聞をはじめ、地元紙の信濃毎日新聞、岐阜新聞、中部地方のブロック紙である中日新聞、そして中日新聞系列の東京新聞は当初、「御岳山」と表記していました。
しかし、他のメディアが「御嶽山」と表記したことにより、すべてのメディアが「御嶽山」の表記になりました。表記を直した理由について明確に述べているところはありません。

私も長野県の地方紙の記者をしていましたが、表記は常に「御岳山」でした。
長野県や岐阜県の新聞が「御岳山」と表記していたのは、一般に新聞は常用漢字を用いるなど、読者に分かりやすい表記をすることになっています。
「御嶽」よりは「御岳」のほうが読みやすいために、地元などでは「御岳山」の表記になっていたと思われます。
しかし、地元以外で「御岳山」と表記した場合、東京・青梅市にある「御岳山(みたけやま)」と区別がつきにくいことが考えられます。
読売新聞、産経新聞、共同通信が「御嶽山」と標記したことで、朝日新聞も号外以降は「御嶽山」としました。地元紙やブロック紙の場合も、配信先の共同通信にならって「御嶽山」と直しました。
一部では「御岳山」と標記するのは誤報だとしている人もいますが、報道での用語では「わかりやすい」ものを用います。そこで、「御岳山」としたしただけだと思われます。

さて、御嶽山は、記者時代、何度も取材で訪れた山です。
残念ながら山頂まで行ったことはありませんが、スキー場やキャンプ場、開田高原などはよく取材をしていました。
そのころのことを考えると、もう一度噴火するとはまったく思っていませんでした。長野県で活発な火山活動をしているのは浅間山ですから、そちらをよく気にしていました。
もちろん、御嶽山麓の火山性地震は何度もありました。記事にしたこともあります。

御岳山麓にある王滝村は、長野県西部地震で全国から支援が入りましたが、そのために、それ以降、被災した地域があれば、先駆けて被災地に向かう活動をしていました。
ただ、御嶽山の噴火での登山者の救援をリアルに想定した防災訓練は見たことはありませんでした。防災計画には噴火を想定したものが組み込まれていますが。
少なくとも、私が記者をしていた時代には、現実的な対応策を検討したとの話はありませんでした。

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