関心が薄かった福島知事選挙

NewsCafe / 2014年10月29日 15時0分

10月26日投開票の福島県知事選挙は、自民、公明、民主、社民などの与野党が「相乗り」をした前副知事の内堀雅雄氏が、他の5候補を引き離して、圧勝しました。
投票率は45.85%。過去最低だった前回の42.42%に次いで低い投票率でした。選挙戦の最中、何度か福島県内に取材で行きましたが、盛り上がりに欠けていたように思われます。
しかし、それは与党の三連敗を避けた結果なのです。

投票結果は次の通り。

内堀雅雄50前副知事490,384(支援)自民、公明、民主、維新、社民
熊坂義裕62元宮古市長129,455(支援)改革、共産
井戸川克隆68前双葉町長29,763
金子芳尚58建設会社社長25,516
伊関明子59コンビニ店長24,669
五十嵐義隆36牧師17,669

投票した人の65%ほどは内堀氏の名前を書いたことになります。得票率2位の熊坂氏は18%弱にとどまりました。

今回の福島県知事選挙は、7月の滋賀県知事選挙で自民、公明の候補が民主などが推した候補に敗れたために、安倍政権としては連敗ができない状況でした。
仮に負ければ、沖縄県知事選挙(10月30日告示、11月16日投開票)でも連敗が続く可能性がありました。
それを避けるため、当初、自民党福島県連が有力候補としていた日銀福島支店長の針村健氏(55)について党本部が難色を示しました。結果、出馬を断念。
与野党相乗り候補が誕生しました。

現職の佐藤雄平県知事は、除染廃棄物などを保管する中間貯蔵施設の受け入れを決めた後、不出馬を表明しました。そして、佐藤氏が後継候補となったのです。
旧自治省に入省後、大蔵省に出向。主計局の法規課課長補佐。さらに福島県生活環境部次長、企画調整部長を歴任。佐藤県政の8年間を支えてきました。

選挙戦中、何度か福島県内に行きました。いわき市内のある仮設住宅にも、知事選のポスターの掲示板がありましたが、貼ってあったのは6人の候補中3人でした。
この仮設住宅には誰ひとり、候補者は回ってきませんでした。ある有権者は「投票に行くかどうかを迷っています」と話していました。
「相乗り候補」誕生で、実質的に誰が当選するのかが暗示させているからです。
そうした違和感を示さないわけにもいきませんが、投票したところで、情勢が変わるわけではないといったところが本音だったようです。

しかも、実質的な争点がありませんでした。選挙前は中間貯蔵施設の受け入れについて、現職の佐藤雄平知事が国と交渉をしていました。
結局、受け入れることになりましたが、佐藤知事が立候補をすれば、その是非も問われたことでしょう。
しかし、佐藤知事が不出馬を表明したことで、有権者は意見表明ができなくなりました。

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