大学の自治

NewsCafe / 2014年11月5日 15時0分

大学の自治について、考えるべき出来事がありました。京都大学吉田南キャンパスに、京都府警警備2課の公安警察官が無断で入り込みました。その警察官を近くにいた人たちが取り囲みました。
公安警察官は構内の建物に連れて行かれましたが、午後4時ごろ、解放されたといいます。けがはないようです。いったい何があったのでしょうか。

この様子はツイッターで実況中継されていました。私服警官が学生と思われる人たちから取り押さえられていたのです。そして財布などを取り上げたあとで、"監禁"されたとの話もありました。

報道によると、2日前の11月2日、東京都中央区銀座の路上で行われていた「戦争反対・安倍打倒デモ」のとき、規制中の機動隊員に暴行を加えたとして、
警視庁は男3人を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕しています。このうち2人が京大生ということで、キャンパス内では抗議活動が行われていました。

警視庁公安部は、2日のデモを組織したのは中核派系の組織が主催し、逮捕された3人も活動家だとみているようです。
デモに参加した人なら経験があるかもしれませんが、警備にあたっている警察官は、わざと進路を狭めたり、挑発行為をしかけてくることがあります。
公安部と中核派との対立の過去をみれば、不当な逮捕という可能性は否定できません。そのためもあり、公安警察官は、京都大学内の抗議活動を監視していたのでしょうか。

京都大学の杉万俊夫副学長は「本日、警察官が無断で大学構内に立ち入ったことが分かりました。事前通告なしに警察官が構内に立ち入ることは誠に遺憾です」とコメントを発表しました。
学問の自由が保障されている大学内に許可なく警察官が立ち入ったことは、その自由を侵しかねません。

一方、京都府警では逮捕・監禁事件として捜査することにしているといいます。

ツイッター上では「京大版ポポロ事件か?」と騒がれるほどでした。

ちなみに、「ポポロ事件」とは、1952年2月に起きました。
東京大学本郷キャンパスの公認学生団体「ポポロ劇団」が演劇発表会を行ったときに、会場にいた私服警官を学生が警察手帳を取り上げました。
このときの演劇は、松川事件(東北本線で起きた列車往来妨害事件で、被告人は全員無罪。未解決となっている)をテーマとした「何時(いつ)の日にか」でした。
学生は「暴力行為等処罰二関スル法律」に違反したとして起訴されました。一審と二審では学問の自由を守るために正当として無罪。最高裁大法廷は差し戻し。結果、有罪となった事件です。

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