松本穂香&伊藤健太郎 最愛の人を失ってしまったら…

dwango.jp news / 2019年6月19日 14時25分

「夜明け告げるルーのうた」「夜は短し歩けよ乙女」など話題作を手掛けてきた湯浅政明監督の最新オリジナルアニメーション「きみと、波にのれたら」。いよいよ6月21日(金)公開となる。主人公・雛罌粟(ひなげし)港と向水(むかいみず)ひな子は、運命的な出会いから恋に落ちるのだが、海で人を助けようとした港は命を失ってしまう。憔悴するひな子だったが、二人の思い出の歌を口ずさむと水の中から港が現れ…。奇跡がもたらした二人の恋の行方を描く同作で、主人公2人に関わる重要な役どころとして、港の妹・洋子と港の後輩・川村山葵(わさび)を、それぞれ松本穂香、伊藤健太郎が声優を務めている。声だけのお芝居の難しさや最近“ノリノリ”だったことなどを、同世代ならでは、伊藤のボケに松本がツッコむ?息ぴったりの掛け合いで話してくれた。


―伊藤さんは声優としては2度目の挑戦ですよね?

伊藤:こんなにもガッツリ、アニメの声優をやらせていただくことはなかったので、勉強させてもらうことばっかりでした。ドラマや映画のときとはちょっと違う部分もあって、オーバーに言わなきゃいけなかったり、声だけで演じる難しさを感じました。でも楽しかったです。


―松本さんは声優初挑戦?

松本:はい。普段のお仕事のときとは環境が全然違っていて。一人っきりでずーっと画面を見ながら(笑)。

伊藤:孤独だよね。あの作業(笑)。

松本:湯浅さんはあまり細かくお芝居の指示をされるタイプの監督ではなく、結構任せていただけたので、その楽しさはすごくありました。


―声だけでテンションを上げたりする作業はいかがでしたか?

松本:水の中にいながら、泣くシーンは“どうやったらいいんだろう?”って(笑)。難しい表現がたくさんあったので、そこはもう思いっきりやりました。


―ひな子と港のデートシーンは本当に楽しそうでキュンキュンしてしまいました。

伊藤:冒頭の二人で歌っているシーンは、本当にすごく楽しそうでいいなと思って…でもあの楽しさがあればあるほど、後に効いてくるんです。二人がドライブしながら歌ったり、いろいろなところに行ったりしているのは、キュンキュンしましたね。

松本:私は、タワーの上でベタに恋人たちがやるやつが…

伊藤:あ~あれね!

松本:いいなあって。


―思い出の歌を口ずさむと現れる港ですが、お二人だったら何の曲で現れたいですか?

松本:『カントリー・ロード』で!「耳をすませば」がすごく好きなので。

伊藤:『葛飾ラプソディー』。こち亀の主題歌なんですけど…カラオケの十八番なんですよね。

松本:(伊藤をチラリと見て)どんな歌なんですか?

伊藤:…いや、大丈夫です(笑)!


―ご自身の役のセリフで印象に残っている言葉は?

伊藤:「先輩はもういないんです」って結構強めに言うシーンがあるんですけど、山葵は自分でしっかりとした意見をあまり言わないんですよ。だけど、あそこでこの言葉をスパーンと言えた山葵は、先輩(港)がいなくなってしまったからこその、ちょっとした成長を感じられるシーンだったので、印象に残っています。基本的に山葵の声は普段の自分よりちょっと高めに設定していたのですが、こういう強めにいうセリフは低くなりすぎてしまうので、その難しさはありました。

松本:私は、それまで人にツンツンしてばっかりだった洋子が、山葵に対して「山葵は山葵のままでいいんだ」って言うところです。(このセリフは)洋子が山葵に言ってもらった言葉を返しているので、すごく好きでした。


―役とご自身の共通点や相違点はありましたか?

伊藤:なんだろうな…結構(自分と)違うかもしれない。山葵は自分より何でもできる先輩(である港)に憧れているんですけど、自分だったら、憧れるより、悔しさが勝ちすぎて…どうにかして、潰しにかかるかもしれない(笑)。なので、あんまり共通点はないかも。理解はできますけど。

松本:私自身、そんなに自分に自信があるタイプじゃないですし、洋子もツンツンしているからといって自分に自信があるかって言われたらそうじゃない。多分私と同じように、自分に自信が持てないタイプ。だからこそ、ちょっともがいているところがある人だと思っていて、そういうところは似てるんじゃないかなと思います。ただ、私はあんなに人にズバズバ言わないですね。


―松本さんはもがいているときは内に溜めてしまう?

松本:考えすぎてしまう方だと思います。それでたまに爆発しちゃって、家で一人で涙が止まらなくなっちゃう(笑)。(伊藤に)でも、ありますよね?

伊藤:あります、あります。僕は俳優仲間や地元の仲の良い友人と会って発散します。



―同作は、最愛の人を失ってしまうつらい部分も描かれていますが。

伊藤:絶対耐えられない。別れがすごく嫌いなんです。作品が終わるのも結構苦手です。でもこの仕事って毎回毎回そうなので、それがすごく嫌です。切ない職業で、毎日家族みたいに一緒にいるのに、突然会えなくなる。だからこそ、違う現場で会ったとき嬉しかったりもするんですけど。

松本:想像が追い付かないですね。どうするんだろう…引きこもるかもしれないですね。

伊藤:引きこもるよね。

―キャラクターそれぞれ、心の葛藤が繊細に描かれていますが、ご自身で最近葛藤したエピソードはありますか?

伊藤:一目ぼれしたサボテンがあって、それを買うか買わないかをちょっとまだ迷っています。めっちゃデカいんです。


―どれくらいの大きさなんですか?

伊藤:(地面から約1m上に手をかざして)これくらいです。


―観葉植物ブームなんですか?

伊藤:じゃないんですよ。だから観葉植物が家に一個あったら、部屋がちょっと変わるのかなって考えています。もう2週間くらい葛藤しています(笑)。

松本:買ったらいいんじゃないんですかね(笑)。


―松本さんはいかがですか?

松本:サボテン以上のものがでてこない…(笑)。


―松本さんは、今後公開の主演作が何本か控えていますが、主演としてのプレッシャーなどは?

松本:現場がよかったのか、主役だからといってプレッシャーというのは感じずに、自由にやらせていただけたかなと思います。その都度、相談させてもらえる環境があったので、本当に良い出会いに恵まれているんだと思います。


―モスクワや韓国、沖縄などの映画祭にも参加されていましたよね。

松本:映画祭は、その国ごとに色が違っていて、映画の観方が自由でした。(モスクワは)観ている途中に携帯を開く人がいて、日本だったら“わっ!”って思うけど、なぜかそこで見ると、みんなこんなもんなんだなと思って。観方なんて自由でいいのかなって、いろいろ刺激になりました。

―作品名にちなんで、最近“ノリノリ”な出来事はありましたか?

松本:すごくお笑いが好きで、お笑いライブを観に行ってきたことです。ルミネや、大阪まで観に行ったりします。


―ハマっている芸人さんはいらっしゃいますか?

松本:ジャルジャルさんが大好きで、単独ライブも観に行ってきました。(地元)大阪に友達がいて、一緒に観に行ったり、一人で観に行ったりもするんですけど、それが唯一すごくテンションが上がります。

伊藤:僕は「キンキーブーツ」の舞台を観に行ったんですけど、あの時はノリノリでした。全編、ディズニーランドみたいな感じだったので、観終わった後、お客さんの誰より先に立ち上がって拍手しました。


―では、いよいよ夏到来ですが、理想の夏デートは?

伊藤:それはもう、車で好きな人と海に行って、車中でこち亀のテーマ曲を流す(笑)。


―劇中のデートシーンですね(笑)。サーフィンはされるんですか?

伊藤:最近全然していないです。なかなかやれていないですけど、ロングボードをちょこちょこと。


―最後に作品の魅力をお願いします。

松本:最愛の人を失ってしまうという、テーマはつらいものなんですけど、それをすごく爽やかに描いた、大きなラブストーリーだと思っています。自分に自信が持てない人の背中を押してくれるような素敵な作品になっているので、ぜひいろんな方に観ていただきたいです。

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