ミュージカル『刀剣乱舞』髭切&膝丸の双騎出陣が閉幕、挑戦的となった今公演を振り返る

dwango.jp news / 2019年7月17日 21時0分

ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~が7月14日の公演をもって閉幕した。髭切(三浦宏規)と膝丸(高野洸)の兄弟による、2振りだけの初の出陣で、7月4日から東京・品川プリンスホテル ステラボールにてスタート。全17公演を完走した。この記事では公演に先駆け行われたゲネプロの写真とともに公演を振り返っていく。

(※下記より公演のあらすじが書かれています。ネタバレになるので気になる方はご注意ください)


およそ1時間の1部では、髭切と膝丸が「日本三大仇討」の一つである「曽我物語」を演じるという演目が展開された。「曽我物語」は鎌倉時代初期に起こった曽我兄弟の仇討ちを描く軍記物語で、歌舞伎の題材としても人気を集め今日まで多数上演されてきた。そして、髭切・膝丸にとっても縁がある物語と伝えられている。それ故、「曽我物語」に登場する曽我兄弟、兄の曽我十郎祐成(すけなり)を髭切、弟の曽我五郎時致(ときむね)を膝丸が扮してストーリーを紡いでいく。


舞台は、草木が生え、荒れ果てた建物から幕を上げる。語り部の瞽女(ごぜ)が現れ、「曽我兄弟」を語り始めると仮面で顔を覆った髭切と膝丸が座った状態でコロスによって中央へ。仮面を外すと徐々に動き出すという演出で、観客を物語の起源へと誘(いざな)っていく。

兄が「一万(いちまん)」、弟が「筥王(はこおう)」と幼名で呼ばれていた頃、家族仲睦まじく暮らしていた平穏な日常は、父親が工藤祐経(すねつけ)に殺されたことで一変する。兄弟は仇討ちを誓うも、母は「生きていてほしい」という願いから弟を出家させる。しかし、仇討ちの思いは決して揺るぐことなく、離れ離れになろうとも敵と対峙するその日に向けて日々剣術の鍛錬に励む。そして兄弟は再会し、仇討ちの時がやって来るのだった。


兄弟が幼子から青年へと成長する過程は、2人の歌声、仕草、そして髪型や服装に変化をつけて丁寧に表現。兄弟がお互いに切磋琢磨して信頼を寄せ合う姿の向こう側に、だんだんと審神者が知る髭切と膝丸が透けて見えてくるような感覚にも陥る。

そして、仇討ちの場。待ち受ける敵と激しい剣戟。歌舞伎を意識したのか、兄弟はこの戦いに隈取(くまどり)をして現れる。さらに曽我十郎祐成と曽我五郎時致が詠んだとされる和歌をそれぞれ披露する一幕も。多数の敵との戦い、兄のピンチから、工藤祐経を満身創痍で刀で貫くクライマックスまで怒涛の勢いで、息つく暇もない。兄弟は念願だった父の仇討ちを成し遂げると、その場に倒れ、冒頭と同じように仮面をつけられ、封印された人形のように動かなくなる。“「曽我兄弟」は時をかけて繰り返し語られるだろう”。そんなセリフを瞽女が言い放ち、1部は終幕となる。


2部は髭切と膝丸によるライブ。これまで多数の刀剣男士と披露してきた楽曲も、この公演では2振りのみ。


髭切・膝丸だけの特別編成で新曲や『刀剣乱舞』『Just Time』などのお馴染みのナンバーをパフォーマンスした。マスカレードのような衣裳にバレエの要素を取り入れたダンス、原案のゲームの戦闘服で舞うような殺陣などを次々に披露。また、1部にも出演している加納幸和による桜吹雪を背景とした女形踊りもあり、1部とは異なる雰囲気に。髭切・膝丸のやり取りにも微笑ましくなる40分間となった。


「“髭切と膝丸の二振りだからこそ出来ること”、“髭切と膝丸にしか出来ないこと”を突き詰めていったところ、このような全く新しい形となりました」とは、演出を担当した茅野イサム氏のコメント。その言葉のとおり、「髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~」はこれまでの刀ミュと一線を画する、挑戦的で新しい作品に仕上がっていたといえる。



■「ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~」公演概要


公演期間:2019年7月4日~14日

場所:品川プリンスホテルステラボール

原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より (DMM GAMES/Nitroplus)

演出:茅野イサム

脚本:御笠ノ忠次

振付・ステージング:本山新之助 DAZZLE

出演:髭切…三浦宏規 膝丸…高野洸

丸川敬之(花組芝居)、西岡寛修、村上雅貴、笹原英作、河野健太、前原雅樹、竹内秀明/

加納幸和(花組芝居)



撮影:宮内勝

(C)ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング