伊東歌詞太郎、過去最大規模の国内ツアーファイナル公演開催「まだまだ叶えたい夢がある」

dwango.jp news / 2019年11月18日 14時54分

11月17日、伊東歌詞太郎が、『ワンマンLIVEツアー2019「君住む街へ」阪名東編~マイホームタウンへ~』のファイナル公演を豊洲PITにて開催した。最新作『Overture』(ライブ会場限定CD)全収録曲を含む20曲。オリジナル楽曲のみならず、原点であるボカロ曲カバーも盛り込んだ、キャリア網羅的な充実のセットリスト。「こんなに多くの人の前で歌うの、僕初めてだと思います」と序盤で早くも感極まりながら、「今までの全部のライブを今日、過去にしようと思ってる」との力強い決意表明も。喉の手術から復帰を果たしたのが2018年。挫けずに夢を追い求め、2019年の今、自己最高を更新し続けている事実は、彼の歌に一層のリアリティと説得力を与えている。

星空を思わせる仄暗いステージに、真っ白なシャツ姿で軽やかに登場した歌詞太郎。「ようこそ!」との呼び掛けを交え、まずは落ち着いてスタート地点を定めるように「北極星」を歌い届けた。「つながって」ではカラフルなバルーンがフロアを転がり、「惑星ループ」ではレーザーがフロアを貫く。メディアには顔出しをしていないが、追加の3都市公演ではカメラクルーを導入し、その表情や動きが大写しに。「365」では舞い散る花びらのイメージが映し出されるなど、曲に合った映像表現も効果的。だが、様々な演出以上に胸を打ったのはやはり、歌詞太郎の歌声である。一言一言をはっきりと発音し言葉を届けようとする歌い方、絶唱しても終盤まで衰えることのない声量、高低を自在に行き来する音域、艶やかで凛とした声の響き。すべてにおいて破格の歌声は、オリジナルもカバーも分け隔てなく歌に命を吹き込み、生きた言葉となって聴き手の心に飛び込んでいく。

小気味よい語り口のMCも大きな魅力で、ツアー中の笑い話も交えつつ、ブレない考えも表明。それは「音楽と人格は切り離せない」というもので、「僕は24時間盗聴されたって、盗撮されたってかまわないと思ってる」と半ば真顔で語り、音楽に全人生を捧げる覚悟を熱弁。「来年以降もいい曲をつくっていいライブをして、もっといい景色を皆と一緒に、“あなたと”一緒に見たい。僕には目指しているステージがある」と内なる炎を覗かせた。ラストに、「まだまだ叶えたい夢がある」との野望を込めた「僕だけのロックスター」を、自ら拳を突き上げながら熱量たっぷりに歌唱。高くジャンプして演奏を止めると、大拍手に包まれながら、歌詞太郎はファンの側を称えるようにいつまでも拍手を送り続けていた。

ツアー終了後も、12月からは2度目の中国ワンマンLIVEツアーが控えている。「今日というこの日を礎に、もっと最高のライブを当たり前のように築いていきたい」と語り、ゴールを遥か先に見据えている様子だった伊東歌詞太郎は2020年、更なる飛躍を遂げるに違いない。そう予感させるツアーファイナルだった。 

取材・文:大前多恵
撮影:大塚秀美/JASSKALL


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