TFG「本当に最高のメンバー…」7人での感動のラストステージ

dwango.jp news / 2020年9月1日 18時37分

五感の全てを刺激し、楽しませる――。そんなテーマを掲げて、昨年夏に始動した7人組アーティストグループTFGが、8月31日に生配信ライブ『TFG Special Live 2020 - celebraTion-』を行った。赤澤遼太郎・前川優希・佐藤信長・坂垣怜次・堀田怜央・桜庭大翔・健人と、2.5次元舞台などを中心に活躍する俳優で結成されたグループだけあり、表現力豊かなパフォーマンスと、ダンスパートや朗読劇も交えた多彩なメニューで、ストーリー性豊かなステージを展開。この日をもってグループを卒業する健人へのサプライズもあったりと、仲間同士の絆をしっかりと感じさせて、PARFANと呼ばれる自身のファンたちを涙させた。


実に8ヶ月ぶりのTFGライブとなった本公演は、3月の1stアルバム『celebraTion』のリリースに伴って予定されていたものの、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて中止になった東名阪ツアーのオンラインバージョン。気合入れする7人の映像に続いて、「みんな久しぶり! 楽しんでいこうぜ!」とメンバーが一人ずつステージに飛び出すと、ラテンな「Dance with Me」でTFG初の配信ライブをスタートさせる。妖しく身体を揺らす彼らのピンクの衣装に、赤いライトがよく映える情熱的なナンバーは、まさに“真夏の夜のフェスタ”といった感。ポップな印象の強かったこれまでのライブとは正反対の幕開けに、視聴するPARFANも“ヤバい!”“セクシー!”と驚きのコメントを贈る。


「配信見てるみんな盛り上がってる? 今日は俺たちと一緒に楽しい思い出作っていきましょう!」という健人の呼びかけからは一転。3月にリリースされた1stアルバムから「ニコイチ」を初披露すれば、コール&レスポンスも入れ込んだキュートな振り付けに、コメント欄は“可愛い!”と沸き返る。8か月ぶりのライブということで、担当カラーやフレグランスを伝えるおなじみの自己紹介もテンション高めで、桜庭が「パオーン!」と吠える場面も。前川は「一生懸命盛り上がってくれれば、その声は僕らにも届くので」と呼びかけ、今日で卒業となる健人も「ガンガンあげていきましょうよ! 熱くいきたいと思います」と拳をあげた。


“ふたりきりでStay home”と大きく手を振る、今の時期にピッタリの「Let’s Stay Home!」で軽やかに笑顔を振りまくと、「ここからはダンスBridgeの時間だ! 俺らのスキル、見せつけてやるぜ!」という桜庭の檄から、ソロパフォーマンスのブロックへ。健人&坂垣のヒップなダンスに、前川がセクシーに腰を揺らして、赤澤は日本刀での鮮やかな立ち回りで魅了する。場に満ちたシリアスな空気を、佐藤が「どんどん盛り上がっていこう!」とパラパラ風の動きで一変させれば、堀田は「サングラスをメンバーにバカにされました……」等、ヒロシ風ネタで独特のワールドを展開。最後に桜庭が、自作のメンバー紹介ラップを“瞬き一つも見逃すな”とブッ放し、全員揃ってのダイナミックなユニゾンダンスで締めくくって、「夏といえばこの曲!」と雪崩れ込んだのはデビュー曲「My dear Summer」だ。2コーラス目ではステージから客席に降り、さまざまな組み合わせで肩を組んだりと、至近距離からカメラにアプローチ。「メンバー全員とハイタッチしよう!」と、メンバー一人ひとりがカメラに向かってハイタッチしたり、円形になった7人を内側からぐるりと一周映し出すなど、無観客ならではのカメラワークも嬉しい。

アーティストとしてのパフォーマンスを見せたあとは、俳優としての側面を発揮するターンへ。ステージに7人が散らばって、同じマンションに住む7人の一日を描いた朗読劇を演じてみせる。飛行機のチケットを探す赤澤、大事な荷物の到着を待つ前川、オーディションの合否発表を心待ちにする佐藤、スピーカーが故障して困り果てる坂垣、無音の空間におびえる堀田、ピザを待ちつつラップ詞を作る桜庭、料理を作りながら来訪者を待つ健人と、7人7様の生活を送る彼らが最後にたどり着いたのは、ありふれた日常の何気ない幸せ。そして“この上ない 喜び”“君と二人”等、それぞれのセリフに散りばめられた単語の数々が、背後のスクリーンでつながって、完成させたのは1stアルバムのタイトル曲「Celebration」のサビ詞だ。ここでウッドベースとギターの音色が響き、“最高の前フリ”“待ってた!”との声を受けてライブ初披露されたのは、もちろん「Celebration」。7人でタオルを振って“君と過ごす瞬間”を祝福するボサ風のサマーチューンは、同じテーマを持った朗読劇を挟んだことにより、その温かなメッセージの濃度をより強めて、画面を通してライブの時間を共有している“今”の喜びをいっそう深いものにしてくれた。


さらに画面の向こうとの距離を縮めるべく、ここで視聴しているPARFANのコメントを拾って、リアルタイムでレスポンス。ダンスBridgeの話になって「ネタがたくさんあった」とバラされた堀田は、“インスタを投稿するたびにフォロワー数が減ります”“実家の猫が懐きません”といったネタも公開して、メンバーとPARFANを爆笑させた。続いて、事前に募集していた“メンバーに言ってほしいセリフ”にも、それぞれチャレンジ。なかなか無茶ぶりなリクエストにも全員真摯に応えていたが、中でも“シンプルにあざとく「わんわん」って言ってください”というお題に、画面ドアップになりながら全力で応えて、場内を静まり返らせた前川には、さすがの役者魂を見た。


ライブに戻ると、ハイチェアと一輪のバラを小道具に、小粋なパフォーマンスで「With You」をドロップ。ラスサビでバラを放り投げる振り付けも健在で、大人びたムードで一気に空気を変えてみせる。続いて、こちらもライブ初公開となったアルバム曲「シンセイカツ」は、柔らかなトーンと優しい表情で“君は独りじゃない”と訴えるヒップホップ曲で、不安定な状況の今こそ心に沁みる曲。「この曲が、誰かの背中を押せますように」という赤澤の言葉には、コメント欄が“押せてるよ”“がんばろう”としっかり応えていった。そして流麗なピアノ音が流れ、2ndシングル「神さま お願い」へ。それぞれのソロ歌唱をフィーチャーした冬のラブソングは切ない感傷をかき立てながら、PARFANたちの思い出も引き出して、“いろいろ思い出して涙出そう”という感想も。それはメンバーの側も同じだったのか、歌い終えると赤澤は「お客さんが目の前にはいなくても、見てくれると思うとグッと力が入って楽しい!」と、感慨を露わにした。


MCでは同じ空間に集えなかったことへの悔しさは素直に明かしながらも、桜庭は「1stアルバムの発売を、ようやく祝えて嬉しかった」と伝え、佐藤は「このメンバーでやると、すごく落ち着く。その感じは配信でも伝わったと思う」と笑顔を見せた。また、坂垣は「日々、向上心を忘れずに楽しく笑顔でやっていきたい」、赤澤からは「またお会いできる日を信じて、その日のために自分を磨いていきたい」という今後への決意表明もしてくれた。さらに「俺たちができるのは応援してくれてる声を信じて、自分を信じてできることをやるだけ。いろんな道をこれからも選択していくけれど、この7人をよろしくお願いします」と前川が涙をこらえ、「この7人で駆け抜けられて心の底から良かった。いつもと違った感覚があって……今日は特別な日だから」と堀田が語ったように、この日は健人のラストステージ。その健人は「こういう形にはなりましたが、できてよかったです。やるからには皆さんに元気を届けようと頑張ったけれど、逆に元気をもらえたんじゃないかなって。明日からはPARFANの一員としてTFGを応援していきたいです。いろんな経験をさせていただいて、ホントに楽しかったです。ありがとうございました!」と、PARFANに向かって最後の挨拶をした。そして、涙を振り切るように「盛り上がっていくぞ!」と始まった本編ラスト曲は、アルバム新曲「My man, My people」。“共に泣いて笑って”と感極まりながら声を振り絞り、肩を組み合って変わることのない仲間の絆を謳い上げれば、コメント欄も涙でいっぱいに。“この最高の仲間で!”と歌い切り、7人並んで拳をあげる姿も、これが最初で最後になるなんて実に惜しい。

Tシャツに着替えて再登場すると、赤澤は「裏でコメントを見たら、みなさんが“アンコール!”って言ってくれてた」と感謝し、「最後はみんなで声を合わせて、あの曲を!」と、再び「My dear Summer」をパフォーマンス。タイトル通り夏感満載のハッピーチューンで、エネルギーのすべてを放出して盛り上がれば、コメント欄には“お待ちどうさま!”のコールが無数に贈られる。メンバーが即興で考えた振りをみんなで踊る恒例のダンスタイムでは、なんと「みんなでウエーブを!“ここ”と思うタイミングで手をあげて!」と、なんと超空間ウエーブまで! そのドサクサにまみれてメンバーカラーの7色が揃った花束を渡されると、健人は「みんな最高!」と喜びの声をあげた。最後は健人を真ん中に囲んで、「ビックリしたでしょ!」「サプライズ大成功!」と子供のようにはしゃぐメンバーの姿も微笑ましい。「本当に最高のメンバーで……今後ともPARFANとして応援しますので頑張ってください」と伝えた健人に「もちろん!」と頼もしい声も返り、最後は全員で健人に「お疲れさまでした!」の大合唱。コメント欄にも“お疲れさまでした!”の文字が、終演後も並び続けたことは言うまでもない。


結成から、この1年間の集大成でもあり、忘れられないマイルストーンともなった本公演は、9月2日より5日間、アーカイブで視聴が可能。一つの別れを経て、また新たな道を歩き始めるTFGが、どんな未来を形作ってゆくのか注目したい。


文:清水素子
撮影:田中聖太郎・渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)


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