7ORDER 「僕たちの精一杯をぶつけます」1stツアー完遂、公演のデジタル配信も決定
dwango.jp news / 2021年1月31日 21時30分
7ORDERが1stツアー「7ORDER LIVE TOUR 2021 “WE ARE ONE”」の全8公演を完遂! 1月13日にリリースしたメジャーデビューアルバム『ONE』の収録曲を中心に、各回約90分にわたって演奏、歌、ダンス、トークを交えた彼ららしい多彩なステージを作り上げた。初回公演となった1月13日1部の東京・日本武道館公演の模様をレポートする。
コロナ禍かつ緊急事態宣言下での開催となった今回のツアーは、会場の動員をキャパシティ半分以下に押さえ、分散入場と規制退場、サーモグラフィーによる検温、手指や足裏の消毒、20時までの公演終了など、さまざまな新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで実施。会場内にもマスク着用やソーシャルディスタンスを促す特製ポスターが掲示され、観客は歓声の代わりに全員に配布された光るスティックバルーンを振って熱い応援を送った。
13日14時。武道館が暗転すると4400人の観客が手にするスティックバルーンが光り出し、ステージのスクリーンに「WE ARE ONE」とオープニング映像が流れる。それに続いて、スモーク立ち込めるステージセットの柵の中に、安井謙太郎(Vo)、真田佑馬(G)、諸星翔希(Sax)、森田美勇人(B)、萩谷慧悟(Dr)、阿部顕嵐(Vo)、長妻怜央(Key)というバンドセットの7人が勇ましく浮かび上がった。記念すべき初ワンマンライブのオープニングナンバーは、アルバムのリードトラック「LIFE」だ。その歌声と演奏をひとたび聴けば、彼らの気合のほどが否が応でも伝わってくる。
次の「タイムトラベラー」へなだれ込むと、安井が「いくぞ武道館!!」、阿部が「会いたかったぜー!」と叫んで、彼らボーカル2人はステージ両翼のせり出しへ駆け出していく。また、スクリーンに表示されるカウンターが、7ORDERの始動した日付「2019/05/22」に始まり、この日の日付「2021/01/13」で終わるという、曲名にちなんだ粋な演出も。
安井は「武道館の皆さん、WE ARE ONEへようこそ! 次の曲は皆さんと一緒に作っていきたいと思います。今日は皆さんの声としてスティックバルーンを使いますよ」と客席に語りかけて、バルーンの叩くリズムをレクチャー。陽気なロックチューン「BOW!!」に乗せてそれを実演すれば、場内の一体感がぐっと高まる。声を出せない観客の代わりに、メンバーたちから「見えてるよー!」「うまい!」と積極的に煽ることで心の距離を詰めていく姿が印象的だった。
冒頭のバンドパートを終え、メンバー紹介を兼ねたソロダンスを披露した後はダンスパートにシフト。アグレッシブなEDMチューン「Perfect」を全員ヘッドセットマイクでパフォーマンスする。また、長妻が天真爛漫に「皆さん元気ですかー!?」と呼びかけ、彼の歌い出しから始まったのは「Sabãoflower」。軽やかにジャンプしながら7人が歌うアリーナ上空には、シャボン玉が舞っていた。続く「Rest of my life」ではアコースティックサウンドに乗せて、イスを使ったしなやかな踊りや柔らかいハーモニーを披露するなど、チルアウトな楽曲でも観る者を魅了した。
MCタイムで一息ついた7人は、ファンに改めて1stアルバムのリリースを報告し、祝福の大拍手を浴びる。この日を待ち望んでいたのはメンバーも同じで、安井、長妻、阿部はライブに向けて肉を1人640gも食べて体作りに励んだという。また、萩谷、真田、諸星は、萩谷がメインパーソナリティを務めているレギュラーラジオ「7ORDERのNACK7」に出演した際のエピソードで盛り上がった。
着替えを済ませて「Monday morning」から後半がスタート。しっとりとしたこの曲から一転、不穏なビートからグループのエッジィな一面を見せるパートに突入する。「Make it true」で繰り広げたキレ抜群のフォーメーションダンス、「&Y」での妖艶なセクシーさ、歌のないアクティングパートでのアクロバットは、舞台で培った彼ら個々の表現力やパフォーマーとしてのポテンシャルが遺憾なく発揮されていた。「&Y」で諸星のサックスソロが生で堪能できたのもライブならではだっただろう。
再び楽器を手にバンドセットに戻った彼らは、ラストスパートへひた走る。作詞作詞の真田が27歳の等身大の不安や希望をさらけ出した「27」、がなるようなラップやボーカルが炸裂する「Break it」は共にライブ映えする楽曲だ。7人は可能な限り演奏しながらもステージ方々に散らばりオーディエンスのボルテージを引き上げた。
本編ラストを前に、安井が落ち着いたトーンで切り出す。「1年半前、7ORDERとして新しいスタートを切る時に、何も持ってないなと思ったんですけど、皆さんがいてくれました。今日ここに来れた人もいるし、来れなかった人もたくさんいると思います。何が正解かはわかりませんが、僕たちはステージに立つことを決めました。今日は僕たちと皆さんにとって特別な日になりましたが、今日だけじゃなくて、きっとまたここから特別な日を作っていきます。すべてのファンの皆さんへ、僕たちの精一杯をぶつけます。夢を見ましょう」。そう言って届けたのは、メンバー全員で作詞した新曲「夢想人」(読み:ドリーマー)。ストリングスの入った重厚なバラードだ。“全身全霊”と言うにふさわしい熱のこもったパフォーマンスで、7人はライブ本編を締めくくった。
サプライズ曲はこれだけではなかった。アンコールでも、メンバー全員でディスカッションしながら制作したという新曲「雨が始まりの合図」を初披露。1人ひとりのまっすぐな、てらいのない歌声と、7ORDERの絆や希望を象徴した歌詞が印象的なバンドナンバーに仕上がっていた。この曲は、安井の29歳の誕生日に他のメンバー6人から贈られた楽曲で、各パートの歌い手がそのパートの作詞を担当しているとのこと。
全曲を終えた彼らは、1人ずつ各々の言葉で締めの挨拶を送った。真田は「本当に幸せ者だなと思います。これからも一緒にいろんな景色を見ていきましょう」、森田は「世の中の動きで、何をすべきか、すべきじゃないか、いろいろ考えて。今日この空間を作れて幸せでした」、長妻は「長期間(ファンに)会えてなかったけど、実際目にするとどうしてもテンションが上がってしまいます。皆さんに求めてもらえる限り、この7人で突っ走っていきます」と決意を口にする。
萩谷は「選択が難しい中、考えて考えて出した答えが、やっぱり僕たちはステージに立って力の限りパフォーマンスをするということでした。見に来てくれたお客さん達に心の底から感謝して、このデビュー日を迎えられたことを幸せに思います」と現在の状況を考慮しつつ再会できた喜びを語る。また、諸星は「長妻が今日出る前、『ひとりじゃなくてよかったー』って言ったんです。それがすごい刺さってて、やりながら、ひとりじゃなくてよかったなって思いました」と話すと、隣の長妻は涙を堪えきれず俯く。
そして安井は「僕たちは、とっても楽しい時間でした。また遊びましょう」と残し、阿部は裏方のスタッフや会場にいないファンの力も含めて自分たちがいられると前置きして「これからも、苦しいことがあってもみんなで笑い合える未来が来るように、僕たちはがんばっていきたいと思います。今日はありがとうございました!」と声を張った。
目を潤ませ、充実した表情で武道館のファンに手を振って幕を閉じた今回のライブ。プロジェクト始動から1年半を経てデビュー&東阪ワンマンにたどり着いた7ORDERだが、彼らのストーリーはまだまだこれからだ。
この武道館公演は「WE ARE ONE PLUS」として、2月27日からデジタル配信されることが決定した。詳細は随時オフィシャルホームページでチェックしてほしい。
TEXT: 鳴田麻未
PHOTO:前田 学
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