AKB、ももクロ…アイドルがいまでも被災地に行く理由

dwango.jp news / 2014年5月22日 22時12分

最近ではももいろクローバーZ(以下:ももクロ)の重要な取材記事では必ずと言ってもいいほどに名前を見かける小島和宏氏、通称・小島記者。

その小島記者が大震災にて実際に「被災者の家族」となり苦悩し様々な葛藤を抱える中で、アイドルと大震災の本当の関係性を余すことなく記したのが新書【3.11とアイドル アイドルと被災地、ふたつの「現場」で目撃した1096日間の「現実」】。いままではメディアでもなかなか詳しくは報じられなかった、AKB48やももクロの被災地での活動。間近で見てきた小島記者だからこそ伝えられる、「アイドルによる復興」が記された貴重な一冊だ。

今回、この【3.11とアイドル】を発表した本当の意味、そしていまなお続くアイドルによる復興支援について話を聞いた。

―著書のキーワードとなるのが、AKBやももクロを中心とした「アイドルの復興支援」になります。4年目となる2014年、なかなかアイドル達の現地での復興支援は報じられません。

小島
事前告知すると被災地以外からのファンが集ってしまって復興支援の意味が無くなってしまうので、受け入れる自治体の担当者レベルにしか情報が出されないから報道されないんです。実は(取材日の)昨日も、ももクロが完全サプライズで女川町の地元ラジオ番組に出演したのですが、それをリアルタイムで聴いていた人だけが見に来るといった形でした。被災地に何度も足を運んでいるのですが、復旧作業が進む中で、圧倒的に娯楽が無いです。今回のももクロも現場では歌ったりLIVEをするわけではなく、ラジオ番組に公開で生出演しながら、写真を撮ったり、握手したりするだけなのですが、いるだけでその場がパーッと明るくなり、それはやはりアイドルだからこそできることなんです。ももクロも紅白に出てからはお年寄りでも…当然個人名まではわからないでしょうが「この子たち知っている」というリアクションがあるので、皆が知っているアイドルが来るということは老若男女、心の潤いにはなっていると思いますね。

―特にAKB、ももクロに関しては変わらずに被災地への訪問が続いています。

小島
AKBは自前のトラックで行って、そこでLIVEをやり、みな集まってくるという形なんですけど、いまだに続けて被災地を訪れているのは本当に立派だなと思います。普通できないですよね。今年の3.11でもAKBはグループで取り組みをしましたが、メンバーが現地に行って「元気をもらった」から、もう一回行ってお返しをしなければいけないと話すんです。大人の事情で言えば、この活動を続けるのは本当は大変な部分も多いでしょうけど、「風化させない」という意味でも続けていることは本当にすごいことだと思います。ももクロに関しては、5人しかいないので派手には出来ないですが、先ほど話した女川での活動は、新曲のPRで全国をそれぞれのメンバーが回っていて、発売日にどこに集まる?となった時に自然と女川に集まったんです。「被災地」「頑張ってください」ということは彼女たちは言わないんです。「お友達」だから、また戻ってきましたよ、という位の感覚なんです。

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