五輪開幕前にソチが野良犬を大量処分

ニューズウィーク日本版 / 2014年2月4日 17時30分

 冬季オリンピック開催を前に、ロシアのソチ市が野良犬の一掃に乗り出した。昨年市当局が同じような計画を立てたとき、動物愛護団体の激しい抗議を受けて撤回したにも関わらず、だ。

 駆除を担当するバシア・サービスの経営者アレクセイ・ソローキンは米ABCニュースの取材に対し、同社がこれまで何匹を殺したかは分からないし、ソチ市にいつ雇われたかは言えないと答えている。

 ソローキンによれば、野良犬はオリンピックにとって危険な存在だ。「競技中、時速130キロで飛んでいるスキージャンプの選手が着陸したところに、犬が鉢合わせしたらどうなるか考えてほしい。選手と犬の双方にとって致命的だ」

 「本当のところを言おうじゃないか」と、ソローキンは付け加える。「野良犬たちはしょせん、生きたゴミだ」

 来年までに2000匹以上の野良猫、野良犬が処分される予定だという報道もあった。ソチ市の議員であるセルゲイ・クリボノソフは、犬たちを保護施設に入れるのは時間が掛かり過ぎるだろうと主張する。

 ABCニュースは市長側にコメントを求めたが、回答はなかった。

 これはソチだけの問題ではない。モスクワをはじめロシア国内の多くの都市で、野良犬が通りを徘徊している。飼い主に経済的余裕がなくなり、飼っている犬の遺棄が何十年も積み重なった結果だ。

(GlobalPost.com特約)

サラ・ウォルフ

ニューズウィーク日本版

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