「子供の安楽死」容認に批判はやまず

ニューズウィーク日本版 / 2014年2月28日 12時38分

 子供も死ぬ権利を有するべきか? この問いにベルギーは「イエス」と答えた。

 ベルギー下院は先週、子供にも安楽死を認める法改正案を賛成多数で可決した(上院では昨年12月に可決済み)。これで国王の署名を経て発効されれば、世界で初めて安楽死に年齢制限を設けない国となる。

 もちろん厳しい条件も付いた。死期が迫り耐え難い苦痛があるのはもとより、子供でも安楽死の意味を十分に理解した上でそれを望むという意思を何度も明示しなければならない。保護者と主治医が、本人の希望に同意する必要もある。

 世論調査では、国民の過半数が今回の法改正を支持していた。だが保守政党や医師、宗教団体からは強く反対する声も上がった。首都ブリュッセルでは下院の投票が行われる前に「抗議の祈り」をささげたカトリック教会もある。大司教はこう語った。「少年少女たちには経済問題など重要な決定を行う権利はないとしておきながら、死を決断する権利は認めるのか」

 我慢できない痛みに苦しむ子供に冷静な判断ができるのか、という疑問も残るだろう。

From GlobalPost.com

[2014.2.25号掲載]
アリソン・ジャクソン

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