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この夏NYに行くなら絶対外せない「マンハッタンヘンジ」

ニューズウィーク日本版 / 2017年6月2日 19時18分

<ニューヨーク・マンハッタンの大通りの延長線上に夕日が沈むマンハッタンヘンジ。年に4回しか観測できない摩天楼と自然の絶景を見るなら、次は7月だ>

ニューヨークといえば摩天楼の計算された美しさが思い浮かぶ半面、自然の美しさはあまり知られていない。だが年に4回だけ、マンハッタンの東西を貫く大通りの延長線上に夕日が沈み、ニューヨークの街並みと自然が織り成す絶景を見ることができる。「マンハッタンヘンジ」と呼ばれる現象で、大通りに色鮮やかなオレンジ色の夕日が差し込み、摩天楼の隙間に夕日が落ちてくる瞬間には思わず息をのむ。

「(沈みゆく夕日が)マンハッタンのレンガと鉄の峡谷に熱く燃え上がる炎の光を放ち、交差点の北側と南側をもれなく照らす。稀有で美しい光景だ」と評したのは、ニューヨークのアメリカ自然史博物館にあるヘイデン・プラネタリウムの館長を務める天体物理学者のニール・ドグラース・タイソンだ。科学を一般の人々に親しみやすくしたことで知られるタイソンは、「マンハッタンヘンジ」の名付け親として、この現象を世に広めた。

今年のマンハッタンヘンジに関するポイントをまとめた。

■2017年のマンハッタンヘンジの日程は?

マンハッタンヘンジが表れるのは年に4回だけ。今年はまず5月29日夜8時13分に半分沈みかけた太陽を、翌5月30日夜8時12分に完全な形の太陽が見られるチャンスがあったが、天候に恵まれなかった。次のチャンスは7月。7月12日夜8時20分に完全な太陽を、翌日の7月13日夜8時21分に半分沈みかけた太陽を観測できる。

マンハッタンヘンジを見るために42丁目に繰り出した観光客(2014年7月11日) Carlo Allegri-REUTERS

■おすすめの鑑賞スポットは?

タイソンによれば、マンハッタンのできるだけ東側の通りから眺めるのがおすすめだ。最高の条件でマンハッタンヘンジを見たいという人は、ハドソン川とニュージャージー州側をすっきり見渡せる通りを選ぶのがポイントだという。特に美しく見えるのは、14丁目、23丁目、42丁目、57丁目だ。

■なぜ起きるのか?

「知らない人が多いが、実は太陽が真東から昇って真西に沈むのは年に2回、春分の日と秋分の日だけだ」とタイソンは言う。それ以外の日は、日の出も日没も、地平線に沿って移動していく。日没地点は日々変化し、夏至までは北方向へ、夏至を過ぎて冬至までは南の方向へ戻る。

どの街でも、通りが東西の方角と完全に一致していれば春分の日と秋分の日にマンハッタンヘンジを観測できるはずだ。だがマンハッタンの通りは北から30度東に傾いて設計されたため、春分の日と秋分の日ではなく少しずれた時期に5月下旬と7月中旬になる。

■眺めは?

最高。マンハッタンヘンジは絶景を撮影するまたとないチャンスだ。

(翻訳:河原里香)

スタブ・ジブ

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