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ストリップ・ロボットダンサーは踊りながらあなたを監視する

ニューズウィーク日本版 / 2018年1月15日 17時30分

<ストリップダンスで熱い視線を集めるロボットダンサーの正体は...>

1月9日~12日に米ラスベガスで開催された世界最大のエレクトロニクス製品見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に合わせて、近くのストリップクラブに人型ダンサーが登場し話題を集めた。と言っても人間のようなビジュアルを追求したものではなく、動きにフォーカスしたロボットダンサーだ。さらにこのダンサーは踊るだけでなく、ある能力を持つ。

ロボットダンサーがステージに上がったのは、ラスベガスで営業するストリップクラブ「サファイア・ジェントルマンズ・クラブ」。#R2DoubleD、#TripleCPUというストリッパーネームを与えられたロボットダンサー2体の魅惑的な動きに、訪れた人々は足を止め、目を奪われていたという。



ロボットダンサーの、鉄製ボディをしならせまるで火花を飛ばすかのようなダンスを見れば、これが本物か、はたまた「シリコンバレーの産物」なのか不思議な気持ちになるほどだと、サファイア・ジェントルマンズ・クラブはアピールしている。

しかしここでは、ロボットダンサーが人間に見えるかどうかは重要でない。一目瞭然だが、ロボットダンサーの頭部は監視カメラになる。開発者ジャイルズ・ウォーカー(50)が、テクノロジー情報サイト「PCマガジン」に寄せたコメントによると、開発のヒントは2000年代に入って進んだイギリスのセキュリティカメラの台頭だ。ストリップクラブなどで嫌がらせからスタッフを守る狙いがある。

【参考記事】【セックスロボット】数年以内に「初体験の相手」となるリスク、英科学者が警鐘

合法だからといって、これでいいのか...!?

ウォーカーはセックス関連の製品を手掛けているが、同時にこの業界の将来を懸念している。「これは実に荒っぽい考えだが、セックスロボットを作ることができるなら、ロボットを強姦することが可能とも言える。さらに子供型だって作れる。ロボットだから合法だけど、果たしてそれでいいのか」とCNBCに不安な胸の内を明かした。



ウォーカーはセックス業界のためでなく犯罪抑止を考えてロボットダンサーを開発したと話す。「私は思いもよらずセックス業界に関わってきているが、それに対し不平を言うわけじゃない。生活のために働いたんだから。そういう意味で言ったら、私はロボットの売春あっせん業者だ」

一方、現場の声は冷静だ。生身の女性ストリップダンサーたちは、ロボットダンサーが自分たちを危険から救うことはできないのを知っているからだ。(PCマガジン)

2体のロボットダンサーはラスベガスでの仕事が終わった後、法人向けにレンタルされる計画という。

【参考記事】人はロボットともセックスしたい──報告書

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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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