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バーニーズ・ニューヨークが作る高級マリファナショップの品揃え

ニューズウィーク日本版 / 2019年2月13日 15時10分

<マリファナを嗜むにも煙草から小道具までこだわりにこだわる人向けのスタイリッシュな店>

贅沢の象徴として燦然と輝くバーニーズ・ニューヨーク(Barneys New York)が大麻を扱うなど、誰が思っただろう。それが、現実になった。バーニーズの大麻ラインは、マリファナカルチャーを金や銀で飾り立てたもの。例えば、純銀製のすり鉢が1475ドル、という具合だ。

ニューヨークを本拠とし、1世紀の歴史を持つ高級デパートのバーニーズはこの3月、嗜好用の大麻が解禁されているカリフォルニア州のビバリーヒルズの旗艦店内で、ヘッドショップ(麻薬用品販売店)をオープンする。カリフォルニアのほかの店舗もあとに続く予定だ。ニューヨークでオープンする可能性も十分にある。

バーニーズは、自社の高級ヘッドショップを「ザ・ハイ・エンド(The High End)」と名づけた。これにより米国の大手小売業者としては初めて大麻と関連商品を提供するという「名声」を獲得することになる。

今や機は熟した

ザ・ハイ・エンドは、「大麻と健康に関する高級コンセプトショップ」と謳われている。だが、高級品で名を知られるバーニーズが、なぜ大麻に手を出そうとしているのだろうか?

バーニーズ・ニューヨークの最高経営責任者(CEO)兼社長を務めるダニエラ・ヴィターレは、「バーニーズは昔から、文化とライフスタイルの変化の最前線に立ってきた。大麻も例外ではない」と語る。

いまや機は熟した、とヴィターレは見る。かつてはマリファナ市場への進出など思いも及ばなかったが、今はマリファナに対する社会の姿勢が以前とは比べ物にならないほど好意的になっている。

ザ・ハイ・エンドを訪れた客の目を楽しませるのは、950ドルのボング(水ぎせるの一種)や、ジュエリーデザイナー、マーティン・アリによる隠しケース、グッド・アート・ハリウッド(Good Art Hlywd)のマリファナ煙草ホルダーやローチクリップ、カリフォルニアのガラス製品スタジオ、シーモン&サラザールの手吹きガラス製水ぎせるといった高級品の数々だ。

そしてもちろん、大麻自体もふんだんに扱う。たとえば、美味な大麻として「マリファナ界のエルメス」と言われるビーボは、ローズゴールド色のベイプペン(電子タバコ用カートリッジ)を銀色にしたバーニーズ限定品や、プリロール(煙草状に巻いたもの)のマリファナを販売する。

(翻訳:ガリレオ)


アーサー・ビラサンタ

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