台湾で女性のまぶたから生きたハチ4匹が摘出される
ニューズウィーク日本版 / 2019年4月12日 17時0分
<台湾で、女性の目から4匹のハチが生きたまま摘出された。体長3ミリから4ミリのコバナバチで涙をタンパク源にしようとするハチだという......>
台湾の病院で、29歳の女性の左まぶたから4匹のハチが生きたまま摘出された。女性のまぶたに入り込んでいたのは体長3ミリから4ミリのコバナバチで、涙から栄養を摂取していたとみられている。中華電視公司(CTS)ら、台湾のメディアが報じた。
目からピクピクと動く小さな昆虫の脚のようなものが見つかった......
台湾では、毎年4月初旬の清明節に、先祖の墓を参り、墓地に生えた雑草を取り除いて清掃する「民族掃墓節」という習慣がある。「何」という姓のみを公表したこの女性は、2019年4月、家族とともに親戚の墓参りに行き、墓地でしゃがんで雑草を抜いていたところ、突然、目に異物が入ったことを感じた。
女性は、すぐに目を水で洗浄したが、その後も涙が止まらず、鋭く刺すような痛みが続いたため、台湾南部屏東県の輔英科技大学付設医院を受診した。
女性は当初、角膜炎もしくは蜂巣炎と呼ばれる皮膚の内層で起こる感染症と診断されたが、同院の眼科で医局長を務める洪醫生教授が、女性の目を顕微鏡で診察したところ、ピクピクと動く小さな昆虫の脚のようなものが見つかった。洪教授は、顕微鏡を覗きながら、ゆっくりと1匹ずつこれを引き抜き、合わせて4匹のコバナバチを傷つけることなく摘出することに成功した。
涙をタンパク源にしようとするハチ
女性はすでに退院し、快復に向かっているが、受診が遅れていれば、角膜の炎症が悪化し、失明するおそれもあった。
国立台湾大学のマタン・シェロミ准教授は、米紙ワシントン・ポストの取材に対して「私の知る限り、ヒトの生体構造の一部にハチが入り込んだ例は今回が初めてだ。コバナバチは偶然、女性の目に入り込み、眼球とまぶたの間に挟まってしまったのだろう」と述べている。
コバナバチは小さく、ヒトを攻撃することはないが、汗に含まれる水分や塩分を求めてヒトの汗に引き寄せられる性質を持ち、涙をタンパク源にしようとすることも明らかとなっている。また、洪教授によると、墓地の近くや倒木に巣を作るため、山でのハイキングや墓参りの際に遭遇する可能性は高いという。
松岡由希子
この記事に関連するニュース
-
「恐竜の卵」を「御影石」に…父の墓前で恩返し 自動車教習所は前代未聞の「個人授業」 話の肖像画 歌手・田原俊彦<14>
産経ニュース / 2024年4月14日 10時0分
-
雄は年取ると長く戦う? 昆虫の雌巡り、岡山大
共同通信 / 2024年4月9日 17時30分
-
祖父母と共に都内へ引っ越すことに。地元にある「お墓」も一緒に引っ越せたりするのでしょうか? 相場を教えてください!
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月8日 9時0分
-
レーシック手術は「5分で済みます」に要注意…そんなに早く終わるはずがない【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月4日 9時26分
-
生理研など、引き伸ばされても細胞同士がバラバラにならない仕組みを解明
マイナビニュース / 2024年3月27日 6時30分
ランキング
-
1トランプ氏「麻生氏は素晴らしい人」「偉大なシンゾーを通して知り合ったんだ」麻生太郎副総裁と会談
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月24日 9時59分
-
2米議会の対外支援法案可決、台湾総統が歓迎 中国反発
ロイター / 2024年4月24日 16時39分
-
3人口減少は日本の最大の戦略課題=有識者の提言で林官房長官
ロイター / 2024年4月24日 16時58分
-
4タイ・バンコク近郊で日本人男性の切断遺体 日本人2人が事件に関与か
日テレNEWS NNN / 2024年4月24日 12時45分
-
5TikTok、全米で「禁止」 上院が法案可決、成立
共同通信 / 2024年4月25日 1時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください