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ウクライナのコメディアン大統領を待つロシアという難題

ニューズウィーク日本版 / 2019年6月29日 13時30分

<昨年、拿捕されたウクライナ艦船の乗組員24人の身柄は、今もロシア当局に拘束されたまま>

ロシアとの対立から景気低迷、政界の汚職まで問題が山積するウクライナの舵取りを任された元コメディアンのゼレンスキー大統領。就任から3週間余りたった6月半ばにはパリとベルリンを相次いで訪問し、マクロン仏大統領やメルケル独首相と会談した。

6月18日にゼレンスキーとの共同記者会見に臨んだメルケルは、ロシアによる14年のクリミア半島併合と、ウクライナ東部のドンバス地方を占拠している親ロ派武装勢力をロシアが支援していることを批判。これらの状況が変わらない限り、ロシアへの経済制裁を解除することはないとして、ウクライナへの支持を明言した。

ゼレンスキーが抱える対ロシア問題はそれだけではない。昨年11月にはウクライナの艦船がロシアに拿捕され、乗組員24人の身柄は今もロシア当局に拘束されている。両国間の紛争を審理している国際海洋法裁判所は5月25日、ロシアに対して艦船を速やかに返還し、乗組員全員を解放するよう命じたが、ロシア側は応じていない。

<本誌2019年7月2日号掲載>


※7月2日号(6月25日発売)は「残念なリベラルの処方箋」特集。日本でもアメリカでも「リベラル」はなぜ存在感を失うのか? 政権担当能力を示しきれない野党が復活する方法は? リベラル衰退の元凶に迫る。



クリスティナ・マザ

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