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宇宙飛行士が捉えた、数千キロにおよぶ煙連なるアマゾンの姿

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月29日 18時35分

<アマゾン森林火災の煙は、宇宙ステーションからでもはっきりと......>

8月頭に始まったとされるアマゾンの火災は、発火から4周目に突入したいまなお被害を拡大し続けている。過去最悪のペースで消失が進む熱帯雨林の様子を、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のイタリア人宇宙飛行士ルカ・パルミターノ氏が26日、自身のツイッターで公開した。

Il fumo, visibile per migliaia di chilometri, di decine e decine di incendi dolosi nella foresta amazzonica. #noplanetB #MissionBeyond pic.twitter.com/WAuHyBnlgt— Luca Parmitano (@astro_luca) August 26, 2019

(「人間のせいで発生したアマゾン森林火災。何十もの煙が数千キロメートルにもおよんでいる」)

熱帯雨林1万平方キロメートルが消える

英ガーディアン紙によると、この火災の影響で、アマゾンの熱帯雨林は10年ぶりに1万平方キロメートルが消失するという。

火災は昨年同期比84パーセントも増加している。この原因の一端を担うのが、ブラジル大統領ジャイル・ボルソナロの森林伐採の奨励だとされているが、本人は当初「農民が野焼きする季節」と言い、火災を季節の自然熱によるものとしていた。

先日、ジャーナリストから環境保護や国内の経済問題について聞かれ「一日おきにうんちするだけで十分だ」と答えるなど、その危機感のなさにかねてから批判が集まっていたが、23日にやっと軍を投入して消火活動にあたることを決めた。

【参考記事】環境問題と貧困は「1日おきのうんち」で解決する ブラジルの暴言大統領



人気歌手もサッカー選手も

23日には、米航空宇宙局(NASA)のウェブサイト「Earth Observatory」に8月15〜22日に観測された衛星画像が公開され話題になった。南米を捉えた画像の白色の部分は都市、黒色が森林、オレンジが火災が発生した部分を示す。

Uptick in #Amazon Fire Activity in 2019. #NASA earth observatory https://t.co/XKvtOd7Clu— Rut Erdelyi (@RutErdelyi) August 25, 2019

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