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韓国国会、ユン大統領の弾劾案を賛成204票で可決 憲法裁判所が6月中旬までに結論

ニューズウィーク日本版 / 2024年12月14日 18時15分

韓国国会で禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長が弾劾決議の結果を発表している。 REUTERS

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
<前回は退席した与党議員も出席、12名が賛成票を投じた>

韓国国会で14日午後4時から行われた尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する弾劾決議は、賛成204票、反対85票、棄権3票、無効8票で在籍議員の3分の2(200人)以上の議決定数を満たして午後5時過ぎに可決された。

共に民主党など野党所属議員192人が全員賛成投票したと見られる。 この場合、与党・国民の力で少なくとも12人が賛成したという計算になる。 投票に参加した国民の力議員108人のうち12人が賛成、85人が反対、11人が棄権·無効を選んだ可能性が高い。韓国メディアSBS、マネートゥデー、京郷新聞などが報じた。

国民の力では前日までアン·チョルス、キム·イェジ、キム·サンウク、チョ·ギョンテ、キム·ジェソプ、チン·ジョンオ、ハン·ジア議員など7人が弾劾賛成の意思を明らかにしたものの、議決定足数(200人)を満たす「マジックナンバー8」を完成できなかった。だが、この日の実際の投票で自身の表決内容を公開せず賛成票を投じた「隠れ賛成」票が5人加えられたと見られる。韓東勲(ハン・ドンフン)代表が12日、弾劾案賛成に転じた後、20人程度と推算される親ハン系議員の中から多数が賛成したものと分析される。党内では、親ユン系と中立派でも保守党員の顔色をうかがって公開しなかったが、賛成票を行使した議員が一部いると見ている。

今後の展開は?

国会での弾劾可決後は、大統領、首相、憲法裁判所で手続きが進む。第一に、憲法第65条第3項によって、ユン大統領の権限行使は弾劾審判があるまで停止される。職務停止の効力は、国会の弾劾訴追議決書を大統領室が受け取った瞬間からになる。そのため「弾劾訴追案可決直ちに」職務が中断されるわけではないわけだ。2016年12月9日、国会が朴槿恵(当時)大統領弾劾案を可決した時、弾劾訴追議決書が大統領府に渡されたのは約3時間後だった。

第二に、ユン大統領の職務停止を受けて韓悳洙(ハン·ドクス)首相が大統領権限代行を引き受けることになる。憲法第71条は「大統領が空席になったり事故によって職務を遂行できない時には国務総理、法律が定めた国務委員の順序でその権限を代行する」と明示している。弾劾訴追による権限停止は「事故」に該当する。大統領室が弾劾訴追議決書を受け取れば、尹大統領の職務が停止し、ハン首相が権限代行の役割を開始する。

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